ドリトル先生と幸せになる犬
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第四幕その七
「出来ればね」
「反省してですね」
「自分達の子供はね」
「ちゃんと育てて欲しいですね」
「愛情を持ってね」
そうしてというのです。
「そう思うからね」
「反省してくれる様にですね」
「願っているんだ」
「そうなんですね」
「僕としてはね」
先生は真剣に思いながら言いました、そしてです。
スマートフォンを出してトミーにふわりの画像を見せました、するとトミーもこう言ったのでした。
「可愛い娘ですね」
「そうだよね」
「ティーカッププードルの中でも」
「抜群の容姿だね」
「そして性格もいいですね」
「わかるね」
「こんなに目が澄んだ娘はそうはいないですから」
ふわりの黒くて丸いきらきらした目も見て言いました。
「それに頭もですね」
「かなりいいんだ」
「こんないい娘そうはいないですよ」
「そうだね、けれどね」
「こんな娘をですね」
「性格が変わったとか言ってね」
そうしてというのです。
「もういらないでね」
「保健所に捨てたんですね」
「寒くて寂しい場所にね」
「薄暗くて」
「そして殺処分になるかも知れないね」
「そう思うと余計に許せないですよ」
トミーとしてはです。
「この娘がどんな娘が全くわかろうともしなかったんですね」
「二年以上ずっといてもね」
そうだったというのです。
「だから彼等はこの娘を家族、命あるものとして見ていなくて」
「そうして育てていなくて」
「おもちゃとして接していてね」
「それで次のおもちゃが手に入ってですね」
「ポイ、だったんだよ」
「つくづく最低だよね」
ホワイティがここで言いました。
「どう考えても」
「そんな人達が子育てなんて出来ないわよ」
ポリネシアも確信しています。
「相手の気持ちなんてわかろうともしないのに」
「自分達の娘を捨てた人達ならね」
どうするか、チーチーは言いました。
「どんなことでも平気でするね」
「最初から実は娘と思っていなかったのよ」
ガブガブの言葉は辛辣なものでした。
「口ではそう言っていても」
「本当に自分達だけの人達で」
「あの娘も自分達が遊ぶ為のおもちゃだったし」
チープサイドの家族も言います。
「それならね」
「赤ちゃんもそうだね」
「人間の子供捨てたら犯罪だよ」
このことは老馬が言いました。
「それでもやるかな」
「モラルもなさそうだしやってもおかしくないね」
トートーはこう考えました。
「邪魔だって思ったら平気でね」
「それがどんな捨て方だけれど」
「その時は警察に言おうね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「もうその時は容赦しないで」
「それで赤ちゃんを助けよう」
「本当に赤ちゃん大丈夫かな」
ジップはかその人達の子供を心配しました。
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