私の中に猫がいる 完結
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2-⑵
休みの日で、私は朝からぐだぐだしていた、下からお母さんが
「すずり 仕事行くからね いつまでも、寝てるんじゃぁないわよ お父さんも、早くから、ゴルフに出かけたからね もう、起きてきて、お留守番ちゃんとしてよ チッチも居るんだったら、ご飯あげてね」
私は、寝ていたわけじゃぁ無いし、仕方なくプチ(チッチ)を連れて降りて行った。ご飯をあげなきゃ、お腹すいているだろうなと思った。私は、サラダだけ作って食べていた。彼は、食べると外に行きたそうにしていたので、出すと、プチが私に戻ってきたみたい
「昨日から、何を考えているんだよ 彼のこと、迷っているのか」
「うぅーん それもあるけどね 私、プチみたいに、気安いのが良いんだよね 最近、昔からの彼氏みたいに感じているの おかしいかなぁー」
「確かに、おかしい 幼稚すぎるなぁ すずりちゃんは、男に免疫がないから、知らずと敬遠しているよね だから、しばらくは早坂さんと付き合えって」
「そう、言ってたよね プチ チッチが帰ってきたら、海まで散歩行こうか 今日は、ポカポカしてるし」
帰ってきたチッチを袋に入れて、自転車の前のカゴに乗せて、海まで走った。プチ(チッチ)は慣れているのか、首だけ出して、おとなしくしていた。
浜に着いて、プチを袋から出して、砂浜に解放した。紐は結んでいない。
「寒い? プチ」と聞いたけど、「ニャー」と言ったが、どっちかわからない。プチの首にバンダナを巻いてあげた。
「プチ 波打ち際まで走るわよ 競争」と言って、私は走り出したが、プチは来なかった。途中で、振り返ると、急に走り出したかと思うと、直ぐに抜き去って行った。
「プチ 早いね さすが、猫だわ」と、言うと「ンニャー」と返してきた。
波打ち際を歩くと、プチは後を付いてきていた。冬の海は夏と違って、水が澄んでいる。海水浴客が居ないせいかもしれない。
「お正月は、かける は帰ってこないんだって。お母さん淋しがってるんだ。プチはあの子とは相性悪いんだっけー」と、つぶやいたが「ファー」と言ったきり、何かの臭いをかいでいる。私、その様子を写真撮っていた。この子は、プチと違って全身が真っ白だから、見栄えがするのだ。
「プチ 帰りもあそこまで 競争するよ」と言ったものの、プチはあっという間に走って行って、先に待っていた。
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