ドリトル先生と幸せになる犬
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三幕その五
「生きものの値段を決めているんだ」
「そうだったの」
「それで君は値段は決まって」
そうしてというのだ。
「ペットショップに引き取られたんだ」
「そうだったのね」
「お兄さん達とは別れたね」
「私一匹だけそのペットショップに入って」
そしてというのです。
「お兄ちゃん達とはずっと会ってないわ」
「そうだね」
「どうなったのかしら、それでペットショップに入って」
そしてというのです。
「また暫くそこにいたら」
「そうしたらだね」
「前のママとパパがペットショップにいた私を見たの」
「そうしたらだね」
「ママが私を見て一目惚れしたの」
ふわりはこのことは嬉しそうにお話しました。
「こんな可愛い娘はいないって。パパに言ってね」
「君を買ったんだね」
「百万近くしたとか言ってたわ」
その値段はというのです。
「何かね」
「百万近くだね」
「ええ、それですぐに私をお家に連れて帰って」
飼ってというのです。
「今日から私はママとパパの娘と言ってくれたの。その時おトイレもご飯も首輪もおもちゃも一杯買ってくれたわ」
「それで飼われたんだね」
「そうなの。ママもパパも特にママはね」
ふわりは先生にさらにお話しました。
「私を可愛いって言ってくれて」
「最初に見た時と同じで」
「毎日とってもとっても可愛がってくれたの」
「どんな風にかな」
「ブラッシングしてくれてお散歩に一日二回連れて行ってくれて」
そしてというのです。
「美味しいご飯とミルクも一日三回くれて」
「ケージはどうだったかな」
「なかったわ」
そうだったというのです。
「ペットショップの人はね」
「ケージは必要だね」
「そう言って」
そしてというのです。
「用意したけれど」
「すぐになんだ」
「お家に着いたらケージは物置に入れて」
「それでだね」
「お家に着いたらすぐに私をお部屋の中で可愛がってくれたの」
「そうだったんだね」
「毎日奇麗なクッションやソファーの上で寝て」
寝る時のお話もしました。
「気持ちよかったわ。柔らかくて温かくて」
「お父さんやお母さんのベッドでもかな」
「寝たわ。ママもパパもいつも笑顔で」
そしてというのです。
「お洋服やおリボンもね」
「着せたり付けたりだね」
「してくれたわ。美容院にも連れて行ってくれて」
そうしたこともしてというのです。
「私をいつも奇麗にしてくれたの」
「本当に可愛がってもらっていたんだ」
「そうなの。それでお洋服やおリボンは」
ふわりは特にそちらのお話をしました。
「今のお家にもあるの」
「そうなんだね」
「このお家ではまだ着せてもらってないけれど」
それでもというのです。
「とても奇麗なピンク色のものとか赤とか白とか」
「ドレスみたいな」
「そうした服を着た私を撮ってくれて」
「それでだね」
「インスタグラムって場所にも投稿して」
そしてというのです。
ページ上へ戻る