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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百二十二話 部活も終わってその一

                第三百二十二話  部活も終わって
 次の日の二十九日はもう部活もこれで今年は終わりだった、それでもう今日は練習はランニングとサーキットトレーニングの後は。
 部活で使っている場所全体の大掃除だった、顧問の先生も自分から掃除をしながらで第一顧問である土田先生理科の先生のこの先生もそのうえで言った。
「いいか、もう今年はこれで終わりだからな」
「それで、ですよね」
「もう大掃除して」
「それで、ですね」
「終わりだ、他の部活もそうしてるしな」
 一緒に体育館を使っているバレー部や卓球部もそうしている、そして他の部活もそれぞれの場所をそうしている。
「きっちり奇麗にしてな」
「それで終わりですね」
「もうこれで」
「それで解散ですね」
「あとはいいお年をだ」
 年末年始のそれだというのだ。
「そして風邪なんてひくなよ」
「結構その時に風邪ひきますよね」
「年末年始で」
「結構色々やることあって」
「それで飲んでもして」
「俺も昨日も飲んだしな」
 先生は笑って言ってきた。
「かみさんと二人で家でな」
「そうだったんですか」
「先生も飲んでたんですか」
「そうだったんですね」
「ああ、他の顧問の先生もな」
 箒を使いながら言ってきた。
「一緒だろうな」
「年末だから飲むんですね」
「もうこの時とばかり」
「そうなるんですね」
「お前等もそうだろ、それで俺は昨日かみさんと家の忘年会をやったんだ」
 それでというのだ。
「大吟醸美味かったぞ」
「ああ、それは何よりですね」
「先生昨日大吟醸でしたか」
「それを奥さんとお二人で飲んだんですか」
「そうなんですね」
「ああ、ただ大学生の長男は彼女とデートしていた」
 ここで先生はこうも言った。
「それで素面で帰ってきた」
「あれっ、息子さんお酒は」
「お酒は飲まれないんですか?」
「そうなんですか?」
「飲まないで満面の笑みで帰ってきたんだぞ」
 先生はここで少し真面目な顔で言ってきた。
「わかるだろ」
「そういうことですね」
「楽しんできたんですね」
「あえて飲まないで」
「それで、ですね」
「すぐにわかったさ、俺もかみさんもな」
 二人共というのだ、僕達はロッカーを掃除しながら話していた。コートもシャワールームもそれぞれ手分けして掃除している。
「何をしてきたかな」
「言われなくてもですね」
「それでもですね」
「もうそれは一目瞭然で」
「それで、ですね」
「言わなかったさ」
 あえてという口調での言葉だった。
「本当にな、けれどお前等も気をつけろよ」
「そうしたことをする時はですか」
「酒飲まない方がいいですか」
「そうなんですね」
「酔っての運動は危険だろ」
 飲んですぐのそれはというのだ。 
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