麗しのヴァンパイア
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百六十三話
第三百六十三話 ウォッシュチーズから
カーミラはそのウォッシュチーズを食べてだった。
チーズの後でプリンを食べてワインを飲んだがそのプリンを食べながら使い魔達に対してこんなことを言った。
「プリンは日本ね」
「日本のものが一番美味しい」
「そう言われますか」
「日本のプリンはそこまで美味しいですか」
「他の国のものよりも」
「普通にお店で売られているものも美味しくて」
そしてというのだ。
「レストランで食べるものもよ」
「どちらもですか」
「非常に美味しい」
「他の国のプリンよりも」
「そうなのですね」
「イギリスのお菓子だけれど」
プティングのことから話した。
「けれどね」
「イギリスのお料理といいますと」
「昔から、ですからね」
「お世辞にもです」
「お酒はいいのですが」
「ウイスキーはいいわ」
この酒はというのだ。
「ラムもジンもね。けれどね」
「食べものは。ですね」
「どうしてもですね」
「あの国のものは」
「よくないですね」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「プティングもよ」
「美味しくはないですね」
「そのことは否定出来ないですね」
「むしろ肯定するしかないですね」
「あの国のお料理全体が」
「それでプティングも」
これもというのだ。
「日本の方が上よ、あとゼリーもね」
「そちらもですか」
「日本のものが一番ですか」
「左様ですか」
「どうしてもね、それでプリンも食べて」
そしてというのだ。
「その後はね」
「はい、その後はですね」
「ワインの残りを飲まれ」
「そのうえで」
「朝までまた読書をするわ」
そうすると言ってだった。
カーミラは今はプリンを食べワインを飲んだ、そうしてそのうえでその世界一美味いというプリンの味についてさらに話した。
第三百六十三話 完
2021・4・29
ページ上へ戻る