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おぢばにおかえり

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第六十五話 心配していてその三

「その時はそれが絶対に正しいって思っていたの」
「そうしたらですか」
「先輩がそのお話を聞いて」
「物凄く怒られたんですね」
「そうなの、何てことしたのって」
「それで気付かれたんですか」
「とても酷いことしたって。それでその子への態度あらためたけれど」
 先輩は具体的にどうされたのかもお話されました。
「謝ってもうそういうことしなくなったの、けれど」
「その人は三年間ずっと言われ続けてですか」
「私達以外の人からね、それで最後にね」
「もうおみちは大嫌いだって言われて」
「二度と関わらないって言って出て行ったのよ」
 おみちからというのです。
「そうなって本当にね」
「後悔されたんですね」
「卒業式のことで。卒業式の前から反省していたけれど」
「卒業式の時にですか」
「寮でちっちにお別れの言葉を言った後でね」
 まさにその後でというのです。
「そうなって。今もね」
「後悔されていますか」
「反省しているつもりよ。だからね」
 私にさらにお話してくれました。
「彼に言われてもね」
「受け入れらますか」
「そのつもりよ、あとちっちもそういうことはね」
 絶対にというのです。
「気をつけてね」
「先輩みたいなことはしないことですか」
「そう、絶対にね」
 そうしないと駄目という口調でした。 
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