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それから 本町絢と水島基は  結末

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6-⑹

 私は、お姉ちゃんとダイニングで晩御飯を食べていた。おじさんとおばさんは、奥の座敷で、飲みながら食事をしている。私が、ここに来てから、こんな感じになっていた。

 食べ終わったら、たまにはお話したいからって、こっちへ来て欲しいって、言われていた。お姉ちゃんに

「何か、話あるんかな 叱られるんだろうか?」

「叱られるようなことやったの? 私、何の話かなんとなく予想つくけど」

「何? 教えてー」

「まぁ 心配するようなことじゃぁないと思うよ 私、洗い物しておくから、先に行きなさいよ」

 私、おじさんの向かいに座ったんだけど

「もっと、そばに、こっちに座りんさい」と、おじさん、隣を指さした。

「もう、飲めるんだろう」とグラスを置いたけど

「いえ 私 まだ」と、少し、遠慮した。

「そうか 学生は飲み会なんかも多いんだろう」と言って、おばさんに同意を求めているようだった。

「まぁ 話ってのはな あのポスターの出来栄えが、思っていたより良かった。ごっつう、店の宣伝になって、絢に感謝しちょるよ。反響もあってな あの時のカメラマンも、モデルにもう一度、お願いしたいから、連絡とってくれって言ってきた。絢の素性は誰にも言ちょらんからな。今日、新聞社からも、誰だか教えてくれって、言ってきた。取材したいそうだ。もちろん、絢との約束だから、漏らしちょらんし、店のみんなにも、絶対に秘密にしろって言ってある」

「すみません ご迷惑お掛けしてしまって」

「絢ちゃん そんな他人行儀な言い方よしなさいよ もともと、この人の我儘なんだからね」

「うん 気にせんでええがな それと、土曜か日曜のどっちか、店を休みなさい デートもあるやろ これから、勉強する時間も増えるやろ」

「ええ 大丈夫です 彼も忙しいから 相談してみます」

「どう 喧嘩しない?」っておばさんが聞いてきた。その時、お姉ちゃんが来て

「ぜんぜん 大丈夫よ 仲良くて、ラブラブよ 土曜の夜は、いつもデートしてるみたいよ」

「お姉ちゃん なんで、知ってるの」

「わかるわよー 土曜日は、ちょっと帰り遅いし 私、見たんだよ 近くまで、送ってもらって、ふたり寄り添って、絢なんか腕組んじゃって」と言いながら、ビールを自分で継いで、私にも継いできた

「白状しなさいよ 彼があっち行っちゃって、寂しいのわかる うん」と

  
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