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猫への手紙

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第二章

「もうね」
「わかるわね」
「本当にね」
「それなら」
 ここでだ、友人はジャネットに言った。
「その気持ちをお手紙にしたら?」
「お手紙に?」
「そうしたら?」
 こうジャネットに言うのだった。
「それならね」
「お手紙になの」
「オードリー宛に書いて」
 そうしてというのだ。
「ネットで発表したらどうかしら」
「フェイスブックとかに」
「どうかしら」
「そうね」
 ジャネットは友人の言葉に頷いた、そうしてだった。
 早速手紙を書いた、そのうえで。
 ネットで公開すると大好評だった、それでだった。
 ジャネットは友人に笑顔で話した。
「反響が凄いわ」
「大人気なのね」
「ええ」
 その通りという返事だった。
「本当にね」
「それは何よりね」
「猫、オードリーへの気持ちが出ているって」
「貴女本当にオードリーが好きだしね」
「家族よ」
 それならというのだ。
「当然でしょ」
「そういうことね」
「だからね」
 友人にさらに話した。
「普通にね」
「愛情を持っているのね」
「ええ、それでこれからもね」
「オードリーと一緒ね」
「そうして暮らしていくわ。オードリーもそれでいいかしら」
 今も自分の傍にいる大きな猫に声をかけた。
「これからも」
「ニャア」
「何て言ったのかしら」
 丸くなったまま顔を少し上げて鳴いた彼女を見て思った。
「一体」
「多分いいよじゃないかしら」
「そうなのね」
「猫の言葉はわからないけれど」
 それでもというのだ。
「多分ね」
「そう言ってるのね、それじゃあね」
「これからも」
「一緒にいるわ」
 彼女ととだ、こう言ってだった。
 ジャネットはまた笑顔になった、そして今度はオードリーの画像をネットにあげるとそちらも好評だった。


猫への手紙   完


                   2021・6・18 
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