街鼠ジョニーのお話Ⅱ
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第二章
「イギリスのお家とは全然違ってね」
「それで貴方が狸さんかな」
「そうだよ、今は穴熊君のお家に同居してね」
「それでこうしてなんだ」
「わしの家の部分は日本のものにしているんだ」
「そうして住んでいるんだ」
「如何にも。ではこれから日本のことを話すよ」
狸はこう言って二匹の鼠達を自分の傍に寄せて日本のお菓子であるお煎餅に日本のお茶を出して日本という国だけでなく自分の周りのものもお話しました。
そしてその後でこう言いました。
「こうした国なんだ」
「聞けば聞く程面白い国だね」
ジョニーもお話を聞き終えて目を丸くしています。
「それはまた」
「ははは、不思議かな」
「僕はそう思ったよ」
「成程ね、しかしそうした国があることをね」
このことをというのです。
「頭に入れておいてくれるかな」
「不思議じゃなくてだね」
「こうした国がね」
「そうなんだね」
「そうだよ、それでお煎餅はどうかな」
狸は今食べているそちらについて尋ねました。
「気に入ってくれたかな」
「固くて食べがいがあっていいね」
ジョニーはお煎餅をカリカリと食べながら答えました。
「これはまた」
「これがお煎餅なんだ、クッキーやビスケットもいいけれどこれも美味しいよね」
チミーはジョニーの隣でお煎餅を食べつつ言ってきました。
「そうだよね」
「うん、僕気に入ったよ。街にもこんなものがあればね」
「そう思うんだ」
「物凄く美味しいからね。それで狸さん」
ジョニーは狸に自分から言いました。
「またこの森に来た時はその時もお煎餅をご馳走になっていいかな」
「いいとも。じゃあまた君がここに来たらね」
「その時はだね」
「お煎餅を食べるといいよ」
「じゃあそうするね。その時はね」
チミーにもお顔を向けて言いました。
「また一緒にね」
「うん、お煎餅を食べようね」
「そうしようね」
二匹で楽しくお話しました、狸はそんな彼等を見て笑顔になりました。そしてお煎餅の後は同居している穴熊のトミーが帰って来た時に四匹で日本のお風呂に入りました。木の浴槽と床と壁のお風呂はとても気持ちよくてジョニーはまた喜びました。そうして狸と別れてお家に帰る時にジョニーはチミーに言いました。
「また一緒にお邪魔しようね」
「そうしようね」
二匹で仲良くお話しました、そのうえで今度はチミーのお家で楽しくお喋りをして森にいる時間を満喫しました。
街鼠のジョニーのお話Ⅱ 完
2021・2・3
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