夢幻水滸伝
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第二百話 インドネシア統一の為にその十
「そしてな」
「そのうえで、ですか」
「降るモンは増やす、そしてどうしても降らん勢力とはな」
「戦いますか」
「そうする」
こう言うのだった。
「ええな」
「それでは」
「特にシマにこだわるヤクザ屋さんはや」
「兵を送って」
「無理にでも降す、そして悪質な連中はな」
ヤクザ屋の中でもというのだ。
「警察に突き出す」
「そうしますか」
「それで罪の軽いモンは兵にする」
「そうしていってですか」
「勢力拡大に励むわ、あと敵対してる商人や組合の頭とかは」
そうした者達はというと。
「こっちの考えをしっかり話すわ」
「別に利権とかは害さんと」
「国の妨げになるもんやったらあらためる」
その利権はというのだ。
「そうする、しかしな」
「基本はですね」
「利権というか食い扶持はな」
それはというのだ。
「そのままや」
「そうですか」
「別にな」
「それで利権にこだわって敵対するなら」
「潰す」
その様にするというのだ。
「ぞうする」
「そうしますか」
「利権ってのはな」
ロシティーは難しい顔で述べた。
「やっぱりな」
「国にとって害になりますね」
「特定の個人や組織の私物みたいになってな」
「国の発展を妨げる様になると」
「それを保護したら支持にもつながるが」
それでもというのだ。
「その連中の支持だけ受けてな」
「他の人達が損して国にも害が及ぶなら」
「やっぱりあかん」
あらためるべきだというのだ。
「やっぱりな」
「そういうことですね」
「そやからちゃんと話して」
「そうした利権を持つ勢力以外はですね」
「組み入れてく、それでもあかん時にや」
「武力をですね」
「用いてでも降す、ほな近くの勢力から組み入れたり降していこか」
そうしてジャカルタの掌握を目指すと言ってだった。
ロシティーとアユは実際にジャカルタの多くの勢力を組み入れていった、とはいっても力に訴えることは非常に少なく。
多くの勢力は二人に戦わずして降りそうではない勢力の七割程は彼等の政策を聞いてそれならと頷いた、そして。
ロシティーはそうではない商人や組織特にヤクザ者達はだった。
アユにその犯罪行為を暴かせたり弱みを掴ませたりして警察に証拠を出して突き出すか黙らせていき。
ヤクザ者は兵を送って潰した、そうしてジャカルタをだった。
完全に掌握した、ここで彼はインドネシアの統一を目指すことを高らかに宣言したがそうするとだった。
ジャワ島だけでなくスマトラ島やカリマンタン島の多くの勢力が従うことを言ってきた、ロシティーはその状況を受けてアユに話した。
「いや、これでな」
「もうかなりの勢力になりましたね」
「ほんまにな」
「この前まで一つの村位だったのが」
「それがや」
今やというのだ。
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