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年上で

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第二章

「問題ない」
「そうなんだね」
「年齢のことはどうにもならない」
「先に産まれるとね」
「そうだ、そして私は君より一年長く生きてだ」
「色々知ってるんだ」
「だからそのことをだ」
 まさにというのだ。
「活かしてだ」
「僕に教えてくれるんだ」
「教えられることをな、それだけだ」
「そうなんだね」
「だから君が気にすることはない」
 一切、そうした言葉だった。
「いいな」
「うん、じゃあね」
「それでだが」
 淳美は筧にあらためて言葉を出した。
「喫茶店の後はな」
「うん、公園だね」
「そこに行くか」
「公園で二人でだね」
「お昼を食べよう」
「それがいいね」
「予定通りな」
 デートのそれに従ってというのだ。
「そうしよう」
「お天気もいいし」
「うん、じゃあね」
「コーヒーを飲み終わったらな」
「公園に行こうね」 
 こうした話をしてだった。
 二人は喫茶店を出ると公園に向かった、淳美は筧を連れて行く様にしてそこに向かった。そしてデートは最後まで淳美主導だった。
 筧はそうした交際をしていた、すると会社の課長彼の上司からこんなことを言われた。
「君の彼女さんだが」
「淳美さんですか」
「私の姪だがな」
「そうでしたね」
「しっかりした娘だ」
 課長は微笑んでこの言葉を出した。
「子供の頃からな」
「そうですね」
「先輩気質だな」 
 淳美はそうだというのだ。
「まさに」
「はい、それで僕も」
「うん、ではだ」
「それじゃあですね」
「君は結婚を考えているか」
「あっ、実は」
 筧は課長に素直に答えた。
「まだなんです」
「そうか」
「僕まだ今年で二十四ですから」
「いや、そう言ってもだ」
「淳美さんはですか」
「二十五だ、女性も二十五になるとな」
「そろそろですか」
「結婚を考える、だからな」
 それでというのだ。 
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