| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

本町絢 外伝 絢と僕の留メ具の掛け違い・・そして 結末 

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

2-⑷

 土曜の度にモト君の家に通った。その週の復習とか、今までの復習を繰り返しやった。丁寧に、一緒に勉強してくれるので、理解できるようになっていたから、問題集を買ってもらって、家では自分で勉強した。問題が解けると、どんどん面白くなってきた。もともと、お母さんは私の成績が悪いことに対しても、興味ないのなら仕方ないと思っているみたいで、一言も言わなかったし、お父さんも、女は気立てさえ良ければ良いんだという方だったので、私は絵ばっかり描いていた。だから、お母さんもびっくりしちゃて、

「絢チャン、出掛けるのは良いんだけど、毎週、誰のお家に行っているの」

「ウン、水島基君のとこ。3年生の時からの同級生。勉強も出来るし、優しいからちゃんと教えてくれるの」

「えー、男の子なのー。あなた大丈夫?」

「なにが?向こうのお母さんもウチのことを、とても親切にしてくれるよ」

「最近ね、学校で起きたことよく話してくれるし、勉強も興味持ってくれて、お母さんは嬉しいんだけど・・・少し心配」

 平日も寄って来るようになって、門限の6時をテストまでの間だけだからと7時までと、何とかお願いした。

「お父さんと相談してみるね」

 とお母さんは言っていたけど、無理やり押し通しちゃた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧