ドリトル先生と不思議な蛸
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第十二幕その六
「八条学園の水族館にです」
「運ばれてですね」
「飼育されることになりました」
「そうなりましたか」
「はい、ですから」
それでというのです。
「これからはヒョウモンダコについてもです」
「お話をですか」
「して下さい」
こう言うのでした。
「そうして下さい」
「それでは」
「はい、ですがよくです」
「確保出来たとですね」
「思っています」
「そうですね、ヒョウモンダコはです」
先生も言いました。
「非常にです」
「個体数が少ないですね」
「ですから日本で目撃されてお話になります」
「若し普通の個体数ならですね」
「誰も騒がないですね」
「そうですね、ではオーストラリアでも」
理事長さんも言いました。
「個体を確保出来たことは」
「運がいいと思います」
「左様ですね」
「そう思います」
まさにというのです。
「ではこれからはです」
「そのヒョウモンダコをですね」
「確かに飼育して」
「研究もですね」
「していきましょう、そして」
先生はさらにお話しました。
「こうした蛸がいるとです」
「水族館に来た人達にですね」
「知ってもらいましょう」
是非にというのです。
「そうしてもらいましょう」
「そうですね、毒のある蛸ですから」
「それもかなり強い」
その毒がです。
「ですから」
「非常にですね」
「注意が必要なので」
それ故にというのです。
「まことにです」
「水族館でもですね」
「学んでもらいましょう」
「それでは」
「特に水族館は子供も来ることが多いです」
「子供に知ってもらう」
「非常にいい機会です」
先生は理事長さんに確かな声で答えました。
「ですから」
「ヒョウモンダコをですね」
「観てもらいましょう」
その子供達にというのです。
「そうしてもらいましょう」
「それでは」
理事長さんも頷きました、そうしてでした。
先生は理事長さんのお部屋を後にしました、この日はもうこれで帰る時間だったので研究室の戸締りをしてです。
そうしてです、丁度お家に来ていた王子そしてトミーに言いました。そこには勿論動物の皆もいます。
「いや、ヒョウモンダコが学園の水族館に来るとはね」
「先生も思わなかったんだね」
「本当に個体数が少ないからね」
王子に答えました。
「だからね」
「それでだね」
「うん、個体を確保出来たことは」
このことはというのです。
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