ヘタリア学園
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第六百七十八話 オーストリアとの戦争の後で
第六百七十八話 オーストリアとの戦争の後で
オーストリアさんの上司の即位に文句をつけて参戦したプロイセン、この時は首尾よくシュレージェンを手に入れたのですがハンガリーには結構やられましたし次の戦争ではオーストリアさんとハンガリーだけでなく政策を一転させてオーストリアさんの味方になったフランスやスウェーデン、おまけにロシアまで敵に回してどえらい目に遭いました。けれど何とか生き残りました。それが終わってからやっと落ち着いてジャガイモを食べていると。隣にやたらと大きくてごつい人を見つけたのです。
「あれ、御前」
「そうだ。丁度御前の国の西にいある」
当時はバイエルンとも呼ばれていたドイツです。彼がここでプロイセンの前に出て来たのです。
「バイエルンだがな」
「ほお、昔から結構有名だったな」
「そうだったのか」
「しかし御前前は・・・・・・いや」
ここで何を言おうとしたのか忘れてしまったプロイセンでした。
「何だったかな。とにかくな」
「とにかく。何だ?」
「御前最近俺の味方になったりオーストリアの野郎の味方になったりしてるよな」
「実際どちらにつくかその場で上司が決めている」
この辺りは実に欧州らしいです。
「別に御前は嫌いじゃないから安心しろ」
「じゃあオーストリアの野郎はどうなんだよ」
「正直少し苦手だ」
どうもこの頃からオーストリアさんは苦手だったようです。
「あの雰囲気にはな。どうもな」
「まあ今は俺のところもあいつと講和してるけれどな」
プロイセンも今はそうしてはいます。
「それでも。やっぱり好きじゃねえな」
「そうか」
最初はそんなやり取りからでした。丁度七年戦争が終わった辺りのことです。
第六百七十八話 完
2009・4・13
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