ヘタリア学園
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第六百七十五話 カオスなのはわかります
第六百七十五話 カオスなのはわかります
ドイツのお家に油を借りに来た日本。辿り着いたその時にはもう夜でした。けれどこれはそれだけ遠かったせいではなく時差でした。この世界も中々複雑です。
「こっちはもう深夜ですか」
その真っ暗闇の中を進みながら呟きます。
「油をお借りしようと思っただけですが意外と冒険になっていますね」
そんなことを思いながらドイツのお家に入ると。何か騒ぎが。
「まだ起きていらっしゃいますかね。おや」
その騒ぎが日本の耳にも入りました。それでまずはほっとした日本でした。
「よかった。まだ起きて」
いてよかったと思ったのは一瞬でした。ドイツともう一人の声が聞こえてきたのです。
「だから好きだと言っているだろう!」
ドイツの声は怒鳴り声に近いものでした。
「よし帰れっ!」
「もう一回御願いします!」
そして今度はイタリアの声も聞こえてきました。
「まだ言えというのか!」
「・・・・・・何ですか一体」
日本はその騒ぎを聞いて何か頭の中が混乱してきました。
「全く中の状況が想像できないのですが」
それで唖然としていると今度はお家の中で爆発まで起こります。もう何が何だか。
「はあはあ。好きだ、これで満足か?」
「ひゃっほおおおおおおおお俺も大好きだよ!」
星矢な世界の如く派手な効果音まで轟いてきました。
「落ち着け馬鹿者!」
「ドイツーーーーーーーッ!!うわあああああーーーーーーーーーーーっ!」
まるでア=バオア=クーの攻防です。日本はお家の外で唖然としたままその騒ぎを聞くのでした。
第六百七十五話 完
2009・4・12
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