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ドリトル先生と不思議な蛸

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第十一幕その六

「そして牡蠣に被害が出るって心配されたんだ」
「蛸って牡蠣食べるからね」
「そうするからね」
「だからだよね」
「問題だよね」
「けれど日本の漁船団が来て」 
 そしてというのです。
「その蛸を全部捕まえたんだ」
「そいうして食べたんだね」
「その蛸を」
「そうなのね」
「そうだったんだ」 
 実際にというのです。
「これがね」
「そんなこともあったんだね」
「日本人はフランスの牡蠣を救ったんだ」
「蛸を食べて」
「そうしたのね」
「そうなんだ、本当に困った生きものが大発生したら」
 その時はというのです。
「ただ単に駆除するよりもね」
「食べる」
「それがいいわね」
「ただそうするよりも」
「それよりもね」
「そう思うよ、ただ食べるといっても」 
 それでもというのです。
「粗末な乱獲は駄目だよ」
「そうしたこともあったしね」
「人類の歴史において」
「もう幾らでもいるからって獲り尽してね」
「いなくなったことが」
「そんなこともあったから」
 だからだというのです。
「やっぱり食べるにしてもね」
「考えてだね」
「獲り尽さない様にする」
「そうしないとね」
「本当に」
「そう、さもないとね」
 そうしなければというのです。
「取り返しがつかなくなるからね」
「そうだよね」
「いなくなってからじゃ遅いよ」
「しまったと思ったら」
「もうその時は」
「だからだよ」
 こう皆に言うのでした。
「食べるにしてもね」
「考えてだね」
「そうしてだね」
「やっていかないと駄目だね」
「どんな生きものも」
「そうだよ、さもないとね」
 それこそというのです。
「本当に取り返しがつかなくなるからね」
「食べる形の駆除はいいけれど」
「食べ過ぎても駄目ってことだね」
「自然のことを考えたら」
「どうしても」
「そうなんだ、これがね」
 イクラの次は鮭の駅弁を食べてでした。
 先生は皆とさらにお話してです、遂に神戸に帰って来ました。先生は懐かしい我が家に戻るよりも前にでした。
 大学に行って理事長さんのお部屋に向かいました、ここで皆は言いました。
「お家に戻るよりもだね」
「ヒョウモンダコのことをお話するんだ」
「まずはそれからだね」
「それで理事長さんにお会いするのね」
「そうだよ」 
 その通りだとです、先生も答えました。 
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