八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百十一話 クリスマスだからこそその九
「よくないので」
「だからですね」
「お抹茶をです」
こちらをというのだ。
「よく飲んでいます」
「そうなんですね」
「目が覚めて胃に悪くもなく」
「しかも栄養がありますね」
「はい、ビタミンが豊富にあります」
ビタミンCがだ。
「だからです」
「お抹茶はいいですね」
「これはお勧めです。茶道の時の様に堅苦しくはなく」
そうして飲まずにというのだ。
「それで、です」
「普通に飲めばいいですか」
「気楽に楽しんで」
そうしてというのだ。
「味も楽しんで」
「栄養も補給してですね」
「目を覚ませばいいのです」
「そうなんですね」
「元々はその為に飲んでいましたし」
お茶、お抹茶はというのだ。
「お寺で」
「修行中の眠気覚ましでしたね」
「そうでしたので」
それでというのだ。
「そうして飲んでもです」
「いいですね」
「はい、ですから」
「畑中さんもそうして飲まれていて」
「今もお仕事の時に寝ることはありません、水分補給にもです」
こちらの意味でもというのだ。
「いいです」
「水分補給ですね」
「これを怠りますと、特に夏場は」
「熱射病にもなりますし」
「脱水症状もありますし脳梗塞等の危険もあります」
「脳梗塞怖いですよね」
「それで倒れた方も多く見てきました」
畑中さんの言葉は真剣なものだった、そしてここで。
僕達は水風呂を出てまたサウナに入った、今は身体は冷たいお水で冷え切っているけれど次第に温まり熱くなるその中で話を続けた。
「命に関わりますし後遺症もです」
「ありますね」
「身体が満足に動けなくなり」
「あと喋り方にもですね」
「支障が出ます、かなり辛いです」
「そうですよね」
「ですから」
その為にというのだ。
「脳梗塞には最初からならない」
「このことが大事ですね」
「なってしまった人にもよく言われていますし」
「畑中さんも気を付けておられますか」
「ですからいつも水分補給をしていまして」
「お抹茶もですね」
「その為に飲んでいるという面もあります」
こう僕に話してくれた。
「実際にサウナに入る前にもです」
「飲まれていますか」
「この時は普通のお水ですが」
「運動、鍛錬の後なので」
「飲んで」
そしてというのだ。
「それからです」
「サウナに入られているんですね」
「西城秀樹さんは残念でしたが」
「あの人も脳梗塞でしたね」
「ステージの前に激しいトレーニングをされてサウナも入られて」
「かなり汗をかいていたんですね」
「ステージの前に身体を絞られる為に」
まさにその為にだったというのだ。
「そうされてです」
「汗をかきすぎて」
「それで、です」
「水分補給もしなくて」
「倒られました」
脳梗塞になってというのだ。
「そのことを見ますと」
「やっぱり水分補給も大事ですね」
「そうです、一杯のお水がです」
まさにそれがという言葉だった。
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