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とある蝉様(絆10)とのカルデア物語

作者:SEMIRAMIS
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第九話『カドアナの寝盗られもの多過ぎて笑っちゃいますよ』

パンツ丸見えなアナスタシアさんと身動きが取れないカドックくんを拘束し空中庭園に回収する。

「きゃあ!?貴方どこ触ってるの!」

「触ってないわ!」

「カルデアのマスター、貴様ぁ!!」

回収する際に二人を担ぐのだが、アナスタシアさんが暴れて大変だったのは余談である。


『我が娘を返せ』

「ならば奪い返してみよ、異間帯の王よ」


その後異間帯の王(イヴン雷帝)の襲撃を受けたが庭園砲台でセミラミスが応戦し撃退した。

「コアトルさん、お願いします!」

そして、そのまま空想樹まで飛行しコアトルさんの宝具(令呪二画によるブーストつき)でなぎ倒してやった。原初の母へと放ったあの一撃の再来である。  




「と言うことで祝勝会をあげようぜ!」




ムニエルくんがそんな事を言うと新所長のゴルドルフも賛同した。てか他の平行世界のカルデアではシャドウボーダというダ・ヴィンチちゃんが開発した乗り物で攻略に当たってるのにウチだけ空中庭園ってどゆこと?そもそもロリんちちゃんもホームズくんもいないんですけど!

「我一人いれば事足りよう?」

「いや、そうだけれども。セミ様よ、俺はなぜこのような体勢なのでしょうか?」

玉座の間にて彼女に抱きしめられる形で座っているのだが、この体勢は既に3時間ほど続いている。しかも玉座の間の扉がバンバンとうるさい。百パーコアトルさんと雷光さんである。

「はぁ、蝿はうるさくて敵わぬな______失せよ」

するとバンバンとなる音が消えた。恐らくだが彼女らを違う階層にでも転移させたのだろう。

(空中庭園内のセミ様、最強に近いもんな。)

天草くんが以前、セミラミスはモードレッドに敗北した事があると語ってくれたけど、未だに信じる事が出来ない。アルトリア・ペンドラゴンの放つエクスカリバーだって完全に防ぐ事は可能だ。それに獅子王の攻撃でさえ、全戦力を防御に集中させる事で完全に防ぎきった。本来下位互換のモードレッドがセミ様に敵うはずがないのは自明の理。


「空中庭園を起動したセミ様にかなう敵はいない、くふ、あははは!!」

思わず悪い笑みが出てしまう。英雄王の対策さえしていれば全ての英雄に対しアドバンテージが取れる。

「勝ったな!がはは!」

アキレウス?空中庭園内のセミ様からすれば毒で軽く戦闘不能にしてからアキレス腱を叩けば問題ない。ヘラクレス?12の命を全て刈り取ってくれよう。そもそも死因となるヒュドラの毒を何時でも作り出す事が出来る。


「マスターよ、頭でも打ったか?」


インド勢などヴリトラちゃんの敵ではないわ!そも接近戦でコアトルさんや雷光さんに敵う奴は少ない。


「ん、通常通り。少し舞い上がってしまっただけだよ」


武蔵ちゃんや小次郎さんみたいな剣豪勢でも十分に戦えるし、遠距離で対応すれば解決する。

(いや、敢えて剣豪勢にはアビゲイルをぶつけて精神汚染で戦闘不能にするのもいいな)

まぁとは言えアルテミスさんが残ってくれていればもう少しらくだったんだけど、あの熊が変態行動ばかり起こすからアルテミスさんに引っ張られるかたちで座に戻って行ったんだよな。

(そう帰りやがったんだ!聖杯を捧げたのに座に帰りやがったんだアイツら!!)

リソースの無駄遣い過ぎるでしょ!どんだけ素材とQPを捧げたと思ってんだ!
 
「ふ、ふぅ.......ま、まぁもう終わった事だし」

もう会うことはないだろう。けど、もしあいつ等と合う機会がこの先あるとしたら______________撃ち落としてやる。
 
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