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ドリトル先生と不思議な蛸

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第九幕その三

「お刺身みたいにしても食べられるしね」
「丼にしても美味しいよ」
 トートーはチーチーに応えました。
「海胆丼だね」
「もう海胆とイクラと蟹を一緒に丼に乗せてね」
「海鮮丼にしたらね」
 オシツオサレツは北海道で食べたそれを思い出しています。
「もう最高過ぎるね」
「函館を思い出すよ」
「何であんな機雷みたいなのが美味しいのか」
 こう言ったのはジップでした。
「一見わからないけれどね」
「これが食べたら美味しくて」
 ポリネシアも認める味です。
「たまらないのよね」
「全く、ファアグラもよく見付けたと思うけれど」
 ガブガブはこの珍味を引き合いに出しました。
「海胆も負けていないわ」
「その海胆はこの海にもいるんだね」
 ダブダブはこう言いました。
「見ると食べたくなったよ」
「うん、そういえば伊勢では海鮮丼を食べていないから」
 それでというのです。
「食べるのもいいね」
「そうだよね」
「それもね」
「またいいね」
「海胆を食べても」
「他のものも」
「そうだね、あとナマコもね」
 この生きものもというのです。
「僕は食べたくなったよ」
「ナマコは中華料理でも食べるわね」
「干したものをね」
「高級食材ね」
「そして日本だと生で食べるね」
「あれをぽん酢で食べると」
 そうすればというのです。
「本当にね」
「素晴らしいね」
「そうだよね」
「それじゃあね」
「そのナマコもね」
「機会があれば食べましょう」
「是非ね、あとクラゲもね」
 先生はクラゲも見て言いました。
「食べたいね」
「そうそう、クラゲも美味しいから」
「これはこれで」
「だからね」
「クラゲも食べて」
「そのうえでなのね」
「皆で楽しもうね、あとこの辺りにはあまりいないけれど」
 こうも言う先生でした。
「クラゲにはデンキクラゲもいるからね」
「あれは危ないよね」
「刺されたら大変なことになるから」
「特にカツオノエボシはね」
「要注意よね」
「カツオノエボシには絶対に近寄ったら駄目だよ」 
 先生はこのことを皆に注意しました。
「間違ってもね」
「そうだよね」
「毒が強いから」
「刺されたら本当に電気にやられたみたいになるから」
「絶対に近寄らない」
「その刺胞には」
「そう、何があってもね」
 それこそというのです。
「近寄ったら駄目だよ」
「しかもその刺胞を持っている触手が長いね」
「とてもね」
「本体は小さいけれど」
「それがね」
「だからその危険な範囲も広いんだ」 
 カツオノエボシはというのです。
「だからね」
「そうしたこともだね」
「頭に入れて」
「そうして注意する」
「そうしないと駄目ね」
「そうだよ、その危険もね」
 カツオノエボシのそれもというのです。 
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