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ドリトル先生と不思議な蛸

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第九幕その一

                第九幕  不思議な模様の蛸
 先生は蛸や烏賊のお刺身を食べた次の日も海の調査をしました、その中でとても多くの生きもの達を見てです。
 中にはイソギンチャクもいました、皆そのイソギンチャクを見て言いました。
「思えば不思議な生きものだよね」
「イソギンチャクもね」
「先に毒のある触手があってね」
「真ん中に口があって」
「うん、こうした生きものもね」
 先生も言いました。
「海にはいるんだよ」
「さっきアメフラシ見たよ」
「ウミウシもね」
「海には本当に色々な生きものがいるわね」
「まさに命の宝庫ね」
「海は」
「元々生きものは海から生まれたしね」
 先生は遥か昔からお話しました。
「だからね」
「今もなのね」
「海には沢山の生きものがいるのね」
「そうなんだね」
「そうだよ、海がなかったら」
 地球にというのです。
「果たして命が存在したか」
「そのこともだね」
「わからないんだね」
「若し海がなかったら」
「その時は」
「そうだよ、カンブリア紀はね」
 先生は恐竜より昔のお話をしました。
「とても不思議な生きもの達が出て来たね」
「アノマロカリスとかね」
「もう有り得ない位おかしな形の生きものがいるわね」
「イソギンチャクやアメフラシよりも不思議な生きもの達が」「
「一杯出て来たね」
「その生きもの達もだよ」
 海がなければというのです。
「果たして出て来たか」
「わからないんだね」
「海がないと」
「そうなのね」
「まさに海は万物の母だよ」 
 先生はこの言葉を出しました。
「川や湖が父親でね」
「どちらにしてもお水だね」
「お水がないと生きものは出て来なかった」
「この地球でも」
「そういうことね」
「そうなるね、だから今もね」
 先生は海を笑顔で見ながらお話しました。
「海には色々な生きもの達がいるんだ」
「そうなのね」
「それでなのね」
「イソギンチャクとかもいて」
「他の生きもの達も」
「そう、いるから」
 だからだというのです。
「見ていこうね」
「そうするんだね」
「そして赤くない蛸も探す」
「そうするのね」
「今は」
「そうしようね、しかしね」
 ここで、でした。先生は。
 海の中のヒトデを見て皆に言いました。
「ヒトデの退治は前も言ったけれどね」
「乾かして焼く」
「そうしないと駄目ね」
「間違っても切ってはいけない」
「切ればね」
「かえって増えるから」
「絶対に駄目ね」
 皆もこのことを言います。 
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