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八条学園騒動記

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第六百八話 大した問題ではないその五

「楽しめたらね」
「それでよくて」
「それでね」
「今は大団円で」
「皆笑顔で歌って踊っているんだ」
「そうなんだね」
「そう、そしてね」
 トムはさらに話した。
「マウリアの人達は笑顔でいるね」
「うん、自然なね」
 シッドは視聴者の中の彼等を見た、見ればそうなっている。
「結末を見て」
「そうだよね」
「そう、これはね」
 まさにというのだ。
「マウリアではね」
「自然なんだ」
「そうなんだ」
「そうなんだね、しかし」
「しかし?」
「僕達にとってはね」
 連合の者達にとってはというのだ。
「壮絶だったね」
「この展開は」
「うん、何もかもがね」 
 それこそというのだ。
「凄かったよ」
「それは僕もだよ」
「兄さんもだね」
「やっぱりね」
 どうしてもというのだ。
「そのことはね」
「否定出来なかったんだ」
「うん」
 そうだったとだ、トムも答えた。
「最初から最後まで観て」
「それでだね」
「何から何までね」 
「凄かったね」
「異次元にいるみたいだったよ」
 その域に達していたというのだ。
「これまでね」
「そうだったよね」
「そのことは否定出来ないよ」
 トムにしてもというのだ。
「わかっていてもね」
「マウリア映画がどんなものか」
「それでもね」
「壮絶で」
「何から何まで驚いたよ」
「ここまで凄いと」
 まさにとだ、ここでエイミーも言った。
「忘れられないわ」
「そうだよね」
「インパクトが凄過ぎて」
「というかインパクトというと」
 トムもその点から言った。
「何よりも凄いね」
「歌と踊りが一番だったけれど」
「他のこともね」
「かなりで」 
 それでというのだ。
「驚いたよ」
「そうよね」
「そのインパクトがね」
「強烈過ぎるから」
「忘れられないよね」 
「本当にね。しかし」
 ここでだ、こうも言ったエイミーだった。 
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