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ライブジャスティスシリーズ

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プロローグ

これは、とある世界にある街。

精霊と呼称される厄災によって一度消えた、天宮市。

再開発によって生まれ変わったこの街で、一人の少年が人知れず、精霊と戦い続けた。

武力による殲滅か、デートをしてデレさせる。

少年は後者の方法で、全ての精霊を救い出した。

だが、それは新たな戦いの火種でもあった。


四日前 戦艦フラクシナス

「霊力数値、安定、バイタル、一定値OK」
「ダメージレベルゼロ、メンタル、ボディ、共に良好」
「CR-ユニット、フェザー、シンクロ率、オールクリア」

多くのアンドロイドが群がるトレーニングステージ。
そこに一人、白いコート、フェザーを身に纏う少年がいた。

彼の名は五河士道、精霊攻略者。

そして司令室でモニターを監視する、赤いツインテールの少女

士道の義妹、五河琴里。

琴里「準備は良い?」
士道「いつでも」
琴里「よし、シュミレーションテスト、スタート」

琴里はロリポップのビニールをめくり、モニターに突きつけて合図する。

すると襲撃してくるアンドロイド前に士道のフェザーが電子基板の様に紫に光る。

士道「鏖殺公(サンダルフォン)

士道は静かに告げると同時に、天使、巨大な剣「鏖殺公」を召喚し、一瞬にして前列の軍団を薙ぎ払った。そして士道は「鏖殺公」をしまい……

士道「贋造魔女(ハニエル)

左手から箒型の天使「贋造魔女」を召喚する。そして士道は飛び上がり、それに乗って上空を飛ぶ。周囲を見ると同時に士道は呟く、

士道「囁告篇帙(ラジエル)

士道の手元に現れた本、士道は本に行動を書き記し、次の天使を召喚する。

士道「絶滅天使(メタトロン)!!」

士道の背後に無数の黄金の羽が現れ、上空から、アンドロイドを狙う。

士道「囁告篇帙で軌道は修正済み、くらえ、日輪(シェメッシュ)

アンドロイドを上空からビームによる攻撃で一掃する、地上にはアンドロイドの残骸が横たわっていた。

士道「うう、やっぱり、少し反動が来る。でもフェザーで何とか抑え込めてるな」

折紙「今日のテストは終了、お疲れ様」

士道に水筒をもって駆け寄る少女、鳶一折紙。絶滅天使の使い手。

折紙「疲れを取るならこれを飲んで、士道用に調合したから」
士道「いや、何使ったのか分からないから凄い怖いんだけど」
七罪「士道、最近頑張りすぎじゃない、癒してあげようかしら」
士道「別の意味に聞こえるからやめてくれ」

士道にちょっかいをかけるこのお姉さんは七罪、贋造魔女の使い手。

モニターで話し合う3人を琴里は恨めしそうに見つめてロリポップを口に咥えた。

部屋に戻った士道、すると二人の少女がコンビニの袋を手に部屋へとやって来た。

十香「シド―!!おやつ食べるのだ!!」
二亜「今日は夜空が綺麗だよ、デッキで少し付き合ってよ」

夜刀神十香。「鏖殺公」の使い手で士道の相棒。
本条二亜。「囁告篇帙」使い手で漫画家。

士道「それじゃあ、ちょっと夜風に当たろうか?」

フラクシナスの上で夜空と街を眺めながら3人はきなこパンを食べていた。
だが、士道はこの静かすぎる街の中で、平穏と同時に違和感を感じていた。

二亜「何か考え事かな?」
士道「デウス・エクス・マキナが、何故急に俺たちを襲うのをやめたのか……それが分からない」
十香「確かに、何か嫌な予感がする……」


デウス・エクス・マキナ・インダストリー、士道たちの敵にして、全ての元凶。

老人の科学者「社長、本当にやるのですか?命の保証は出来ませんよ?」

全身を血液パイプで繋がれた男、デウス・エクス・マキナのトップ

アイザック・ウェストコット。魔王、神蝕篇帙(ベルゼバブ)の使い手にして士道たちの敵。

アイザック「このレイブラッド星人の遺伝子は私にこそふさわしい力、ギガバトルナイザー起動の為だ、やり給え」

そして血液パイプから、青色の液体が身体に流し込まれる。
アイザックは身体を暴れさせるが、強大な力を魔王の力で抑え込む。

相対する二つの力に苦しむも、ベッドから起き上がると同時に目を赤く光らせた。

アイザック「制御には時間がかかりそうだが、この力、レイオニクスと呼ぶとしよう」

レイブラッド星人、士道が第六の精霊の攻略と同時に空から開いた次元からイギリスのデウス・エクス・マキナ・インダストリーに墜落した円盤生物。

第六の精霊の戦いの後、アイザックはレイブラッド星人を研究し、次元兵器の一つである顕現装置(リアライザ)。次元召喚装置、ギガバトルナイザーを完成させた。

アイザック「果たして、この私にこの次元兵器を扱えるか、試してみようじゃないか?」

アイザックは厳重に管理されたギガバトルナイザーを掴む、それと同時にアイザックの脳裏に4つの世界の記憶が流れ込む。

アイザック「アルティメギル、パヴァリア光明結社、ウロボロス、異星人、これが異世界の力、だが、逆らう者もいる」

アイザックは世界の記憶をさらに辿る。

アイザック「ヒーローの記憶、ツインテイルズ、シンフォギア装者、NEXT能力者、ウルトラマン。どちらの世界にも我々と同じ構造がある」

アイザックはギガバトルナイザーを地面に叩きつけ、静かに告げた。

アイザック「ディメンションロード、さあ、この世界に彼らを呼ぼうじゃないか?」

その言葉と同時に天宮市上空に巨大な次元が開く。

十香「シド―、空が!!」
士道「何だよ、あれは……」

巨大な次元から大量の怪人が街に降り注いだ。

街には怪人が溢れかえり、人々が犠牲になっていく。この状況を見た、士道たちはフラクシナスから降り、街へと向かう。

士道「お前ら、何者だ!!」
ミイゼル星人「俺はミイゼル星人、まだ生きの良い人間が残ってたか、折角だ、お前の脳ミソを吸わせてもらうぜ」

無法地帯になった街で怪人と対峙する士道、鏖殺公を召喚し、斬りかかる。

その時だった。

ビイイイイイイイ!!

突如として背後から赤と銀のアーマーの戦士たちが現れる。

???「大丈夫?」
士道「えっと……」
???「俺達はウルトラ兄弟、ウルトラマンのリーダー、早田進次郎だ」

マスクを解除し、手を差し出す。

そして上空から突如急降下し、3人の少女が現れる。

ミサイルと剣が敵を一掃し現れたのは。

???「光が見えて駆けつけてみたら、アーマーの人たち?」
士道「君たちは?」
???「あっ、私はシンフォギア装者、立花響、よろしくね!!」

困惑する士道の前に更に戦士が駆けつける。

???「なんだ、あんたらも巻き込まれたクチか?」
???「ていうかここどこだよ?」
進次郎「また何か集まって来た」
響「ちょっと、個性的……」

???「俺達はNEXT能力者、ワイルドタイガーだ。よろしく!!」
???「ツンテイルズのテイルレッドだ、それよりも今は街を助けないと」

そしてフラクシナスに多くのヒーローが集っていく、彼らに希望を見出した士道は告げた。

士道「皆、この事態の中で集まってくれた事を感謝する。俺はラタトスクの五河士道、この世界で戦う君たちと同じ人間だ。街を救うために、力を貸してほしい、力を貸してくれるなら、手を上げてほしい、俺達と共に、戦ってくれないか?」

そして全員が拳を天に突き上げ、意思を示した。

士道は宣言する。

士道「今ここに、怪人討伐部隊を結成する、ライブジャスティス、それが俺たちの名前だ!!」

ギガバトルナイザーから始まった次元を巻き込む戦いが、今始まろうとしていた。

この物語は、五河士道がヒーローとしてその名を刻んでいく、壮大な戦いの物語である。
 
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