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『狭間の世界』

作者:零那
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『定義』



正しいと貫いた一本道を、ただ真っ直ぐ真っ直ぐ突っ走った。

其れが犠牲を招いた正義だったんなら、何が正しかったのか。考え続けても答えは見えなくて。

えげつない程の絶望が襲う。圧し潰されて死んだ方が楽だ。

でも、其れを言うと君にあつかましいって怒られるかな。

正義の波に飲み込まれ沈んだんだ。絶望の淵で何も出来ない癖に。

「若かった」「甘かった」そんなセリフじゃ終われない。

正しいことだけを貫きたかった。護りたかった。

自分がどうにかなってしまうより、君が...って考えるともっともっと辛くて怖かった。

だから護れる道を必死で探して、なのにこんなことになるなんて何の罰?

護るという定義、正しさの定義、正義の定義...すべてに正しい答えを下さい。


 
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