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八条学園騒動記

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第六百六話 まだらの紐なのかその一

               まだらの紐なのか
 ストーリーは続く、その中でエミリーはまた言った。
「これまだらの紐なのよね」
「そうなんだよね」
 トムもこう言った。
「一応は」
「何かどんどんね」
「そう思えなくなってきたよね」
「オリジナルでしょ」
 そうした作品だというのだ。
「というか今までその話がないから」
「まだらの紐のそれが」
「ええ、だからね」
「エミリーもそう思うんだね」
「もう何が何だか」
 それこそというのだ。
「カオス過ぎてね」
「わからないね」
「何かストーリーがね」
 これがというのだ。
「あっちに飛んでこっちに飛んでだし」
「さっきの先回りしろって言った人達どうなったのかな」
 シッドはここでこう言った。
「果たして」
「もうホームズさん忘れてるから」
「だからなんだ」
「そう、もうね」 
 それでというのだ。
「忘れていいと思うよ」
「あれだけ派手にやり合ったのに」
「マウリア映画じゃいつものことだし」
 だからだというのだ。
「もうね」
「あの人達のことは忘れて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「観ていこうね」
「そういうことだね」
「伏線かと思ったら」
「それが何でもなかったり」
「急に何かあることも」 
 このケースもというのだ。
「ナチュラルにあるから」
「ううん、マウリア映画だからっていうのは」
「どうかって思うんだね」
「何かもうストーリーが動くかと思ったら」
「歌と踊りが入って」
「それでそっちに注意がいって」
 それでというのだ。
「もうね」
「ストーリー頭に入らないんだね」
「うん」
 そうなっているというのだ。
「正直言ってね」
「インパクトがあるから」
「あり過ぎてね」
 歌と踊りがというのだ。
「もうここぞって時にやるから」
「それが見せ場の一つだしね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「人が大勢出て来てね」
「何処からともなく」
「それで場所も急に変わって」
「一緒ににこにことしながら歌って踊って」
「服も一瞬でどんどん変わって」
「それが強烈過ぎて」
 それでというのだ。
「もうね」
「ストーリーも頭に入らないんだ」
「マウリアの人達は入ってるのかな」
 そのストーリーがというのだ。
「果たして」
「どうでもいいんじゃないかしら」
 エミリーはこう考えた。 
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