おぢばにおかえり

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第六十三話　お家に帰ってその四

「いつも僕を凄く可愛がってくれていて」
「阿波野君にとって大切な人達なのね」
「物凄く」
「そうなのね」
「僕を子供の頃からいつも可愛がってくれてまして」
「阿波野君を大事にしてくれてるのね」
「そうなんです、僕にとってはもう二人のお祖母ちゃんですね」
　阿波野君自身がこう言いました。
「本当に」
「そこまでの人なのね」
「ですからよくプレゼントもしています」
「いいことしてるわね」
　少しみなおしました。
「そうしてことをしてるとね」
「いいですよね」
「そうよ、悪いんねんも白いんねんになるわよ」　
　阿波野君にこうも言いました。
「だからいさんでいってね」
「そうさせてもらいますね」
「自分を大事にしてくれる人は大事にしないとね」
　自分自身もです。
「だからね」
「そうさせてもらいます」
「ええ、阿波野君もいいところあるわね」
「僕は自分を大事にしてくれる人は大事にする様にしています」
「恩には恩ね」
「そして嫌いな相手には徹底してです」
「そこはいいから」
　あえて言わせませんでした。
「ほこりを積まない様にね」
「出来る限りですね」
「そう、私もわかってきたけれど」
　それも最近のことです。
「阿波野君嫌いな相手は全否定するわね」
「それで徹底的に嫌いますね」
「その癖性分はなおさないと」
　こう言いました。

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