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ドリトル先生と不思議な蛸

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第五幕その三

「いつもね」
「そうした気持ちになっていて」
「神様にお仕えしてね」
 そうしてというのです。
「日々を過ごしているんだ」
「そうなんだね」
「僕もだよ」
 今度は鶏が言ってきました。
「ここにいるとね」
「神様を感じて」
「お馬さんと一緒で」
「神聖な気持ちになってだね」
「そうして日々を過ごしているよ」
「そうなんだね」
「本当に宮司さん達と同じくね」
 まさにというのです。
「ここの自然と共ね」
「神様にお仕えして」
「日々を過ごしているよ」
「そうだね、日本の神様はね」 
 先生はここでこんなことを言いました。
「自然と共にあるね」
「森羅万象のね」
「そうだね」
「うん、そしてこの神社でもだね」
 馬と鶏に応えてさらに言います。
「それは同じだね」
「そうだよね」
「この林の中に沢山の社があって」
「その中に僕達もいて」
「神様にお仕えしているんだ」
「日本はあらゆるものに神様がいるから」
 それでというのです。
「自然もまただね」
「神様だよ」
「神様がいるんだよ」
「他のあらゆるものもだけれど」
「自然の神羅万象にもだよ」
「そうだね、そして君達もその中にいるね」
 馬も鶏もというのです。
「そうだね」
「本当にそうだね」
「神様と共にあって神様にお仕えする」
「それがこの社にいる人達で」
「僕達もだよ」
「全く以てその通りだね」
 先生は笑顔で言いました、そうしてです。
 馬それに鶏とお別れをして社の中をさらに歩いていきます、そのうえでこんなことを言うのでした。
「日本の神様はあらゆるものに宿っているね」
「それぞれの神様がね」
「八百万の神様っていうし」
「本当に色々なものに宿っていて」
「凄いことになっているね」
「そうだよ、そしてね」
 それでというのです。
「自然も神様とそして人とね」
「一つだね」
「それがこの神社でも感じられるわね」
「自然と人は対立しない」
「自然と神様も」
「そうだよ、それが日本の神道なんだ」
 そうだというのです。
「そのことをよく感じるね」
「うん、本当にね」
「ここにいたらよくわかるわ」
「他の神社にいてもそうだけれど」
「ここは特にね」
「キリスト教の考えがあって」
 先生はクリスチャンとしても言いました。
「そしてね」
「それでだよね」
「日本の神道の考えもある」
「それがこの神社にいてもわかるね」
「それもよく」
「うん、参拝してよかったよ」
 先生は心からこうも思いました。 
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