恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第九十七話 司馬尉、京観を造るのことその六
その地味と言ってもいい首輪を見てだ。二人はガルフォードに応える。
「それでいいと思いますが」
「この首輪に銀色で名前を入れてもらえば」
「それで充分だと思います」
「それでどうでしょうか」
「そうだな。それがいいな」
ガルフォードもだ。軍師二人のその言葉に頷いた。
そしてそのうえでだ。ガルフォードは実際にだ。
その首輪を買ってだ。銀色で名前を入れてもらいだ。早速パピィー達に付けた。その首輪を付けた彼女達を見てだ。夏侯姉妹が言った。
「ふむ、いいのではないか?」
「よく似合っている」
「そうだよな。じゃあこれでいいよな」
姉妹の言葉を聞いてだ。ガルフォードもだ。
納得する顔になってだ。それで頷いてだった。
「よし、じゃあ決まりだな」
「御勘定ですね」
「ああ。刺繍代も払うからな」
こうその首輪を売っている店の親父に話してだ。そうしてだった。
金も払った。これで決まりだった。
それが終わってからだ。一行は。
ガルフォードがだ。こう夏侯姉妹達に話した。
「じゃあこれからだけれどな」
「何か食べるか?」
「丁度この辺りにいい店があるが」
「そうか。じゃあそこにするか?」
ガルフォードは彼女達の言葉に応えて述べた。
「そこに皆で入って食うか」
「はい、それではですね」
「そうしましょう」
軍師二人も応えてだ。そのうえで、だった。
一行は夏侯淵が勧める店に入った。そこは。
洛陽に普通にあるような中華料理の店ではなかった。色々な国の料理があった。
内装もだ。様々な国のデザインが混ざっていた。その中には。
ガルフォードの祖国アメリカの旗も飾られ海賊のあの髑髏のマークもある。鷲や龍、太陽といったモチーフもある。そうしたものを見てだ。
ガルフォードはまずその星条旗を観て仲間達に話した。
「この旗はな」
「貴殿の国の旗だな」
「そうだったな」
「ああ、しかもテリー達の時代の旗だな」
その時代のアメリカの旗だった。旗にある星の数がそれだった。
「これはな」
「そうですね。星の数を見ますと」
「そうなりますね」
郭嘉と程昱もこのことは既に知っていた。そのうえでの言葉だった。
「しかもこの海賊の紋章は」
「見たところ」
「ああ、いらっしゃい」
そしてここで、だった。彼等の前にだ。
一人出て来た。それは。
ジェニーだった。その周りには海賊達がいる。その彼等もだ。
ガルフォード達にだ。笑顔で挨拶をしてだ。そのうえで言ってきた。
「何を食べるんだい?」
「色々な料理があるけれどさ」
「ハンバーガーかい?それとも刺身かい?」
「どれにするんだい?」
「まさかこの店は」
「御主達がなのか」
夏侯惇と夏侯淵の姉妹達が彼等に問うた。
「経営しているのか」
「そうなのか」
「ええ、そうよ」
その通りだとだ。ジェニーが笑顔で答える。
「このお店はあたし達が全部やってるのよ」
「ああ、それでか」
ガルフォードは店の中を見回しながら話した。
「それでこんな内装なんだな」
「中々面白いでしょ」
ジェニーは楽しげに笑ってその言葉に応える。
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