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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百五話 イルミネーションその十二

「失恋の時に」
「どうも相手に何の容赦もない振られ方してね」
「太っているのは嫌って言われて」
「周りもそれをフォローするどころかね」
「囃したのね」
「それでノイローゼになって」
 そしてだ。
「急に激しいダイエットはじめてね」
「今に至るの」
「その頃囃した人達は全員会うといつも凄い目で睨むし」
 恨みがあるのは明らかだ、人間失恋のことで嗤うと一生恨まれるということもこの時にわかった。自分はそんなことをしてはいけないと心に誓った。
「それでその人達が話しかけても無視するから」
「怨み骨髄なのね」
「そこまでなったからね」
 それでだ。
「もうその人を見ていたらね」
「そう思うのね」
「うん、痩せ過ぎもね」
 こちらもだ。
「よくないよ、心まで痩せたら」
「そうなったら悲しいわね」
「今話した人は失恋と囃し立てでね」
 その二つでだ。
「本当に傷付いてね」
「そこまでなったのね」
「そう思うと悲しいよ」
「どうにか立ち直って欲しいわね」
「確かに人の好き嫌いはあるよ」 
 このことはどうしてもだ。
「それでどうかって思ったらね」
「告白してもよね」
「お断りするのもその人次第だけれど」
「断わり方があるのね」
「人を傷付ける断わり方は駄目だね」
「それは基本よね」
「人を傷付ける断わり方する人は」
 それだけでだ。
「どうかって人だよ、まして人の失恋を嗤うとか」
「絶対にしたら駄目よね」
「自分がそうされたらどうか」
 失恋だけでも心のダメージがかなりなのにだ。
「もう余計に辛くなるからね」
「そうよね」
「今話した人多分言った人を一生恨んでね」
 そしてだ。
「許さないからね、若し言った人が離婚とかしても」
「悪いこと言うわね」
「それだけ怨みは深いから」
 このことは間違いないからだ。
「だからね」
「言うわね」
「それでわかったよ、人の失恋とか離婚のことは言わない」
「その人に対して」
「誰に対してもね、心の傷の中でも深いものになるものだから」
 それでだ。
「その人を余計に傷付けるものじゃないよ」
「それが思いやりね」
「しかも軽い気持ちで言っても」
 例えそうであってもだ。
「一生恨まれるなんてね」
「言ってね」
「それもよくないからね」
「軽く言っても一生恨まれるのね」
「そんなことになったらこんな馬鹿なことはないよ」 
 心からこう思う。
「だからね」
「それでよね」
「そう、本当にね」 
 このことはだ。
「気をつけないといけないよ」
「人の失恋とか離婚のことは言わないことね」
「人の心の傷は抉ったら駄目だよ」
「そういうことね」
「それが基本的な思いやりで」
 それでだ。 
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