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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百四話 クリスマスケーキその八

「何とかいけるね」
「そうね、イルミネーションの方にも」
「じゃあ行こうね」
「これからね」
 二人でこう話してだ、そのうえで。
 そしてだ、僕達はワインも飲んでケーキも食べた、三本空けると流石に二人共足元が少しふらふらしていたが。
 二人でイルミネーションに向かった、そこでだった。
 学園前の商店街にも寄った、僕はここで言った。
「ここも繁盛してるね」
「そうね、商店街は今大変でも」
「それでもね」
「やっぱり賑やかな商店街っていいわ」
「シャッター街なんてね」
「嫌よね」
「見ていると悲しくなるよ」
 もうそれだけでだ。
「だからね」
「商店街は賑やかに限るわね」
「うん」
 本当にこう思う。
「さもないとね」
「寂しいわね」
「そうだよ、そんなの見て普通の人は喜ばないよ」
「さっきお話した人でもないと」
「ああした碌でもない人でもないとね」
 本当にこう思う。
「喜ばないよ」
「そうよね」
「というかね」
「というか?」
「活気がある場所に活気がある」
「それがいいのよね」
「商店街は活気がないと」
 それこそだ。
「まさにそうした場所だから」
「この状況でいいのよね、
「うん、それとね」
「それと?」
「商店街には色々なお店が揃っていて歩くと」
 その商店街の中をだ。
「買いたいものが揃っているってね」
「それもいいわね」
「僕としては古本屋もあると」
 この商店街にも駅前の商店街にもある。
「余計にいいね」
「古本屋ね」
「行ったら結構掘り出しものがあるから」
 そうした本がだ。
「いいんだ」
「義和古本屋も好きなの」
「好きだよ」
 香織さんに笑顔で答えた。
「実際にね」
「やっぱりそうよね」
「掘り出しものがあって」
 そしてだ。
「お店の雰囲気もね」
「好きなのね」
「だからね」
「商店街に風呂本屋さんがあると」
「それだけで嬉しいよ」
 僕としてはだ。
「本当にね」
「そうなのね」
「最近本屋さんが減って」
 そしてだ。
「古本屋さんもね」
「減ってるのね」
「そのことを思うと」
 どうにもだ。
「なくなって欲しくないよ、昔は古書街とかあったし」
「ああ、難波にね」
「そういうのもあったしね」
 今は場所が移っている、大阪球場にあった。 
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