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戦姫絶唱シンフォギア 英雄と奇跡と究極の王

作者:ナナシア
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戦姫絶唱シンフォギア
  第4話 ショウタイム

 
前書き
始まりの時は近い

ここから始まった物語は

果たして…最善なのか。最悪なのか 

 

 エルフナインの性別を女性に確定した。
 これに何か意味があるのかと言われれば、意味がないと思う。
 だが、今のうちに決めておいたほうがいいと思った。
 ぶっちゃけ、どっちつかずでもいいんだが…。
 あの後、エルフナインにめっちゃ怒られた。





 ◇




「はい総悟。これあげるわね」

「母さん。これ…」

 とある日に、母さんから1枚のチケットを貰った。
 それは『ツヴァイウィング』のライブチケットだった。

「知り合いから貰ったの。総悟が好きみたいだったからあげるわ」

 好きと言いますか。原作やら何やらで、気にしていたため、必然的に。
 でもまあ、嫌いじゃありませんよ?気が付いたらCD買ってましたし。

「ありがとう」

 嬉しいような。そうじゃないような。複雑だ。
 しかし…。
 ジッと、チケットを見る。このライブが、彼女たちの運命の始まり。
 そこに俺が加われば、全てが変わる。それが良いか悪いかはわからない。だが、やらなければならないことだ。
 キャロルには悪いが、俺一人で行かせてもらう。ただでさえ、お前は『本来そこにいるはずのない人物』だ。俺もだが。
 だが、一番居てはいけないお前がいたら、この先どうなるかわからない。
 それに…。

「(ライブチケット1枚しかないし)」

 悪いが俺だけでやらしてもらうぜ。








 ◇






 そんな総悟を陰から見ているものが1人。

「…(ジー)」

 いや、一体。

「派手なことになりそうだな。主に総悟に」









 ◇






 どうも総悟です。
 私、人生初めて(・・・・・)ライブに来ました。
 テレビとかで見たことはあるけど、本当に人が多い。
 やべえよ。借りてきた猫どころか、生まれたての馬か山羊か羊だよ。足がガクガクで立ってられんよ。
 でも、ここまで来たんだ。行かねば!足に鉄球付きの枷が付いているのかってくらい足が重い!!
 何とか中に入り、ホッとする。ライブまで時間があるから、グッズ販売ブースまで移動したら。

「多!!」

 ブースは人でごった返していた。早めに来てよかったのか?
 何とかブースでグッズを買えた。人酔い起こすところだった。
 席に座り、サイリウムを出す。ライブ開始が近いとはいえ、心拍数の上りがヤバい。
 頭の中が不安と心配で一杯だ。そんな状態で座ったまま硬直していたら。

「ライブ始まっちゃったよ」

 音と光がすごい。これがライブというのか。
 本当にすごいな。ツヴァイウィングの歌が体全体で感じる。
 もっと聞いていたいなと思うが、時間が惜しい。
 俺は席を立ち、しまった!と呟いてその場から立ち去る。
 こうでも行っておけば、あまり怪しまれない。だろう。








 ◇







   ――――の、ノイズだ!!




 どこかの誰かがそう叫んだ。
 その叫びと共に、起きるのは。悲鳴と怒号。
 ある者は我先にと逃げ、ある者は恐怖でその場から動けず、またある者は他人を犠牲にして生き延びようとする。
 二人の歌女はこの光景を見てどう思うだろう。一人は、この先に起きるであろう地獄を予見し懐にあるネックレスを握る。もう一人はそれに遅れて握る。
 そんな二人とは別のところでは。

「始まったか」

『ジクウドライバー』

 腰にドライバーを装着し。

「ここからが、俺の『王への道』。そして、彼女たちの物語の本当の始まり」

 ライドウォッチを取り出し。

「ジーとしてても、ドーにもならねえ。これがな」

『ジオウ!』

「変えるぜ!運命!」

『ライダータイム』

『カメンライダー・ジオウ』 
 

 
後書き
本編…ちょっと短いかも。


次回:『現れたイレギュラー達/王と人形と錬金術師』 
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