仮面ライダー エターナルインフィニティ
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四百五十一話 勇者の弟子達その十三
「俺達がその仮面ライダーだ」
「そうか、事情はダイから聞いておるな」
「ある程度な」
「なら後は詳しいことを話そう」
「そうするか」
「それであんた達の名前だが」
花家は勇者達に問うた。
「何という」
「ああ、でろりんだよ」
まずは勇者が名乗った。
「宜しくな」
「ずるぽんよ」
次に僧侶が名乗った。
「僧侶系の魔法は全部使えるわ」
「まぞっほじゃ」
魔法使いも名乗った。
「今はこの連中と一緒に何かとやっておる」
「へろへろだ」
最後に戦士が名乗った。
「力仕事は任せてくれよ」
「四人共一応は強いですから」
ポップがまた話した。
「頼りにしていいです」
「そうか、わかった」
「あれっ、それだけですか?」
ポップは花家のクールな調子に少し拍子抜けした、そうしてそのうえで彼に対してあらためて問うた。
「四人について。俺についてもですし」
「名前のことか」
「はい、変だとかは」
「それぞれの世界の名前があるからな」
花家はクールに返した。
「それに名前ではなく中身がおかしな奴こそが問題だからな」
「ああ、壇さんですね」
「こいつを見ればわかるな」
「この人明らかに問題がありますからね」
ポップは花家に壇を見つつ答えた。
「確かに名前については」
「そうだな」
「大したことはないですね」
「何かすけさんとかトンヌラとかいう名前もあったな」
でろりんはこうした名前を出した。
「それも王子様の名前でな」
「そうそう、やたら弱い王子様らしいわね」
ずるぽんも言った。
「どうやら」
「まあ俺達の名前は普通って言っていいよな」
へろへろも言う。
「そうした名前の王子様もいるしな」
「名前は気にするな」
今度はずるそうな老人、長い頃もと大きな帽子を被り杖を持った者が出て来た。
「そんなことはどうでもいい」
「この人はマトリフだ」
ヒュンケルが紹介した。
「賢者だ、かつては魔王を倒した勇者の一人だった」
「その生き残りだよ」
そのマトリフも話した。
「まだ生き恥を晒しているってことだ」
「その割にはいつも俺達から金巻き上げてるよな」
「そうよ、授業料とか言って」
「最近はトランプでもだしな」
「弟弟子でも容赦せんしな」
でろりん達四人がマトリフに口々に言った。
「困った人じゃ」
「というかマトリフさん先が長くないとか言ってなかったか?」
「今もピンピンしてるじゃない」
「死ぬ死ぬ詐欺かよ」
「ふん、生きるだけ生きる」
マトリフは四人に平然と返した。
ページ上へ戻る