八条学園騒動記
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第五百九十九話 クールじゃないその十
「韓国も変な政治家多いけれどな」
「その中でもか」
「トップランクでだよ」
そこまでの人物でというのだ。
「酷いことになったんだよ」
「王様だった方がいいか」
「その後も時々変な大統領出てるしな」
「今もだな」
ダンはピーナッツを噛み砕きつつ言った。
「そうだな」
「ああ、何代かに一度はな」
「結構な割合じゃないか?」
「日本にだけ目がいっているうえにな」
日本への対抗心が極めて強いうえにというのだ。
「政策も滅茶苦茶な」
「そんな人が出て来てるな」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「俺としてはだよ」
「王様の方がいいか」
「大統領でしかも権限が強いんだよ」
この時代にも続く韓国の政治制度の特徴の一つだ、国家元首である大統領の権限が極めて強いのである。
「だから実質やりたい放題になるんだよ」
「滅茶苦茶な政策がか」
「日本に向かうだけでな」
「それが王制だったらか」
「王様は象徴だろ」
国のそれだというのだ。
「それでその下に首相がいるな」
「首相だとな」
ダンも言った。
「権限が制限されるな」
「国家元首じゃないしな」
「それはあるな」
「だからな」
「変なのでも首相で止まってか」
「普通にやってくれたらな」
それでというのだ。
「いいと思うのにな」
「それで王制だった方がか」
「よかったと思ってるよ」
「切実な話だな」
「統一もな」
韓国が地球にあった頃長い間悲願であった。
「王様いてそれが旗印ならな」
「大義名分があってか」
「統一も早かったかもな」
そうなっていたかも知れないというのだ。
「本当にな」
「そのこともあるんだな」
「というか変な大統領が時々出るからな」
「何代かに一人は凄いな」
「そんな割合で出ているの見てるとな」
それも自国で、である。
「わかるだろ」
「ああ」
ダンもはっきりとした声で答えた。
「それはな」
「連合じゃ有名だしな」
「韓国に変な大統領が多いことはな」
「それで思うんだよ」
「王制だったらか」
「というかそんなに日本の皇室が羨ましいならな」
韓国人のこの感情も話した。
「もうな」
「王制だったらか」
「いいだろ」
「皇室にも負けていないか」
「そう思えるからな」
だからだというのだ。
「まあ王様と天皇陛下じゃな」
「ああ、格はな」
「落ちるけれどな」
「それは言っても仕方ないだろ」
ダンはこう返した。
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