八条学園騒動記

「過激派とか工作員と関係があって」
「それで金にもだな」
「汚くてね」
「いいところがないな」
「うん、政治家として最低だったとしかね」
　その様にというのだ。
「言えないよ」
「そんな連中だったか」
「それでね」
「そうした連中はか」
「もうね」
　それこそというのだ。
「今もね」
「連合のあちこちにいるな」
「それでもそんな第一野党とかね」
「そこまで力を持つことはないな」
「そうだからね」
　それでというのだ。
「今の連合はかなりいいよ」
「それはそうだな」
　フックもその通りだと頷いた。
「そんな連中が大勢いてな」
「それも第一野党とか」
「洒落になってないからな」
「それで日本は中々健全にならなかったんだ」
　そうした状況だったというのだ。
「まともな野党がなかったから」
「政権も担えるか」
「そんな政党がなかったらね」
「それは本当に辛いな」
「そうした政党が一つだと」
　それならというのだ。
「もうずっとその政党が政権にいて」
「ずっとだと問題だな」
「政策も限られるしね」
「気が抜けたり慢心したりしてな」
「腐敗もするから」
　こうしたことが心配になるからだというのだ。
「それでね」
「そうした政党は二つだな」
「欲しいのにね」
「もう一方があまりにも酷いとな」
「一定の勢力はあっても」
　このこと自体が深刻な問題でもというのだ、菅はウイスキーを飲みながらそのうえで菅に話していった。
「それでもね」
「与党にはなれないからな」
「それでなっても」
「間違ってか」
「とんでもなく無能で」
　実際に二十一世紀初頭の三年程今でも語り継がれる程酷かった。
「それでね」
「見放されるな」
「それで反省もしないで」
「同じことを繰り返すか」
「そうするから」
　だからだというのだ。
「もう駄目だよ」
「そこは本当に問題だな」
　フックもブランデーを飲みながら言った。
「民主政治だとな」
「普通にね」
「そうだな」
「そして」
　菅はさらに話した。
「そうした政党は必要だってね」
「お前も考えているか」
「日本自体もね」
「そんな歴史があるとそうだな」
「正直もう当時のネットだと」
「野党は叩かれてばかりでか」
「どうしようもない存在だってね」
　その様にというのだ。