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X Dimensions SoldierS Re: Xros Rays

作者:ラフェル
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  第17話 天地逆転、来る!

 
前書き
意外と早く最新話を投稿できました^_^

今回はツナ・炎真・響の3チーム揃っての初めての共同戦線で、ツナと炎真のコンビネーション、そして響やパートナーデジモン達の奮闘模様を書きました^_^

それでは最新話をよろしくお願いします^_^ 

 
デジタルワールドに漂流した際に分散されながらも何とか合流を果たしたツナ・炎真・響の3チーム。

集結した戦士達は周囲に群がる圧倒的数のデビドラモン・ダークティラノモン・タンクモン・プテラノモンの大群との戦いに臨もうとしており、その中でツナと炎真はあるコンビネーション技を実行することを決意する。


超ツナ「フレイドラモン、今回は悪いが俺と炎真も戦闘に参加させて貰うぞ。流石に敵の数が多過ぎる」

フレイドラモン「わかった。正直、この状況を俺達パートナーデジモンだけでどうにかできるとは思えないから助かるよ。それで俺達は何をすれば良いんだ? ツナ達が戦闘に参加者するからには、何か策があるんだろ?」

超ツナ「ああ、俺はこれからこいつらを一掃する為の技の準備に入る。と言っても、以前オーガモンとの戦いで見せたX BURNERだけどな」

フレイドラモン「なるほど、あの技の威力ならこいつらを一掃できそうだな」

超ツナ「ああ。だが、技を放つまでに少し時間がかかる。フレイドラモン達にはそれまで時間稼ぎを頼みたいんだ。任せても良いか?」

フレイドラモン「勿論だ、任せとけ!」

超炎真「グラウモン、僕は技の準備に入るツナ君を守らないといけないんだ。だがら、ツナ君のパートナーデジモンと一緒に時間稼ぎをして貰って良いかな?」

グラウモン「うん、良いよ。任せて♪」


ツナと炎真から頼まれた時間稼ぎの役を、フレイドラモンとグラウモンは快く引き受ける。

それに続くかのように……


マリア「ツナ、話は聞かせて貰ったわ! 私達も貴方のX BURNERが発射する迄の時間稼ぎを引き受ける!」

グレイモン「ああ、必ず凌いでみせる!」


マリアやグレイモンを始めとしたツナと一緒に旅して来たメンバーも時間稼ぎの役を買って出る。


奏「ジオグレイモン、あたし達もやるぞ!」

ジオグレイモン「了解だぜ、奏の姐御!」

響「私達も時間稼ぎを手伝おう!」

アグニモン「ああ! この状況を何とかできるなら、喜んで協力するぜ!」


ツナと出会ったばかりの響や奏達もツナを信じて時間稼ぎに協力するのだった。


超ツナ「皆……」

超炎真「……やろう、ツナ君!」

超ツナ「ああ! 頼んだぞ、皆!」

『おう!!』


その言葉を機に、フレイドラモンやグラウモン達は時間稼ぎの為デビドラモン達との戦闘に入る。


《挿入歌:Be The Winners》

フレイドラモン「行くぞ! ファイアロケット!!」

グラウモン「プラズマブレイド!!」

アグニモン「サラマンダーブレイク!!」

グレイモン・ジオグレイモン『メガフレイム!!』

ガオガモン「ダッシュダブルクロー!!」

トゥルイエモン「巌兎烈斗!!」

レキスモン「ティアーアロー!!」

ヴォルフモン「ツヴァイ・ズィーガー!!」

ガルルモン「アイスキャノン!!」


フレイドラモンやグラウモンを始めとした飛行能力を持たないデジモン達は地上にいるデビドラモンやダークティラノモン、タンクモン達に対して必殺技を放ち、敵の数を減らして行く。

一方、空中にいるデビドラモンやプテラノモン達には……


スティングモン「スパイキングフィニッシュ!!」

ラプタードラモン「アンブッシュクランチ!!」

ダルクモン「バテーム・デ・アムール!!」

フェアリモン「トルナード・ガンバ!! ロゼオ・テンポラーレ!!」

ペガスモン「シルバーブレイズ!!」

ブラックウォーグレイモン「ドラモンキラー!! ブラックトルネード!!」

バードラモン「メテオウィング!!」


スティングモンやブラックウォーグレイモンを始めとした飛行能力を持つデジモン達がそれぞれの必殺技で撃墜して行く。

特にブラックウォーグレイモンのドラモンキラーはドラモン系のデジモンであるデビドラモンには効果絶大で、ほぼ一撃で倒せていた。

そして、時折マリアや奏達に向かって流れ弾で来るタンクモンやプテラノモンのミサイルに対しては……


響「おりゃああっ!!」

ガルゴモン「ガトリングアーム!! だだだだだだだっ!!」

ウィザーモン「サンダークラウド!!」


ギアを纏っている響と、連射性に優れた技を持つガルゴモン、広範囲の技を持つウィザーモンの3人が撃ち落として行く。


アグニモン「ははっ、人数が増えたからかさっきより戦いやすいぜ!♪」

ヴォルフモン「フッ、確かにな!」

ガルルモン「だけど、油断は禁物だ! まだ敵の数は多い!」


アグニモン達は人数が増えたことで先程より戦いやすくなっているが、それでも敵の数が多いので油断はできない。

一方、上空へと移動したツナと炎真は……


超ツナ「やるぞ、俺達のコンビネーションーー『天地逆転(リバース・ディ・チエーリ・デッラ・テラ)』を!」

超炎真「うん! まずは、大地の重力(グラヴィタ・デッラ・テラ)!!」


炎真は右手から複数の球状の大地の炎を放ち、戦場に散りばめられた球体は……


デビドラモン達『ッ! グオオッ!?』


引力で何体かのデビドラモン達を引き寄せ、身動きを封じていく。

辛うじて球体に捕まっていない他のデビドラモン達は離れようと移動するが……


超ツナ「Xカノン!!」


ツナが大空の炎の弾丸をデビドラモン達に向けて連射して放つ。

デビドラモン達はツナのXカノンをギリギリで回避するが……


デビドラモン達『ガアアッ!?』


ツナのXカノンは炎真が放った球体の引力によって曲がり、デビドラモン達に命中した。

それによりデビドラモン達の何体かは体勢を崩して踏ん張りが効かなくなり、球体に引き寄せられて行く。


超炎真「皆!今ツナ君がやったみたいに、僕が作った大地の炎の球体を利用するんだ!」

『わかった!』


炎真のその指示を受けたフレイドラモンらパートナーデジモン達は……


フレイドラモン「ファイアロケット!!」

グラウモン「エキゾーストフレイム!!」

アグニモン「サラマンダーブレイク!!」

グレイモン「メガフレイム!!」

スティングモン「ムーンシューター!!」

ラプタードラモン「クラッシュチャージ!!」

ダルクモン「ラ・ピュセル!!」

フェアリモン「ブレッザ・ペタロ!!」

ペガスモン「シューティングスター!!」

ガルゴモン「ガトリングアーム!!」

ジオグレイモン「メガバースト!!」

ブラックウォーグレイモン「ガイアフォース!!」

バードラモン「メテオウィング!!」

ウィザーモン「サンダークラウド!!」

ガオガモン「スパイラルブロー!!」

トゥルイエモン「忍迅拳!!」

レキスモン「ムーンナイトボム!!」

ヴォルフモン「リヒト・クーゲル!!」

ガルルモン「フォックスファイアー!!」


それぞれ一斉に飛び道具または素早い攻撃の技をデビドラモン達に向けて放ち、デビドラモン達を押し飛ばしたり、球体の引力を利用して攻撃を命中させてデビドラモン達の体勢を崩させたりしたことで、デビドラモン達は次々に球体へと引き寄せられて行く。

デビドラモン達の大半が大地の炎の球体に捕まっているのを見たツナは、その真上へと移動すると……


超ツナ「オペレーションX……!」

『了解シマシタ、ボス! X BURNER(イクスバーナー)、発射シークエンスヲ開始シマス!』


X BURNERを放つ為の発射プログラムを起動し、後ろに回した右手のXグローブから柔の炎を逆噴射し、前方のデビドラモン達に向けた左手のXグローブに剛の炎をチャージしながら技の準備に入る。

X BURNERの発射準備に入るツナに危機的なものを感じた空中にいるプテラノモン達、地上にいるダークティラノモンやタンクモン達が一斉にミサイルや火炎放射を放ち、ツナの妨害をしようとするが……


超炎真「させない! ガイア、形態変化・防御モード(カンビオ・フォルマ・モード・ディフェーザ)!!」

ガイア「ヒヒーーーーーンッ!!」


炎真はアニマルリングからガイアを出し、攻撃形態の大地の角とは違う防御形態へと姿を変えて行く。

そして、ガイアは……


超炎真「大地の盾(スクード・デッラ・テラ)!!」


ガトリング砲付きの白い大型シールドーー『大地の盾(スクード・デッラ・テラ)』へと形態変化(カンビオ・フォルマ)するのだった。

炎真はその大地の盾を迫り来るミサイルや火炎放射に向けて構えると……


超炎真「グラビティリフレクション!!」


大地の盾から大地の炎を放出し、ミサイルや火炎放射を大地の炎の重力操作で受け止め、そのまま……


ダークティラノモン達『ガアアアアッ!?』


ダークティラノモン達に向けて跳ね返すのだった。

さらに炎真は……


超炎真「グラビティガトリング!!」


大地の盾に付属されているガトリング砲を展開し、銃口から小型の重力エネルギー弾をプテラノモン達やミサイルに向けて連射する。

1発ごとの威力は低いが速射性は高く、牽制や相手の飛び道具を撃ち落とすことに適しているその攻撃はミサイルを撃ち落とすだけで無く、耐久力の低いプテラノモン達も次々に撃墜して行く。


クリス「ガトリングはあたしらの専売特許だ! ガルゴモン、上空にいる群雀共を撃ち落とせ!」

ガルゴモン「OK! ガトリングアーム!!」


ガルゴモンも炎真に負けじとガトリングアームでプテラノモン達やミサイルを撃ち落とす。

空中にいるデビドラモン達もツナの妨害をしようと動くが……


アインス「邪魔をさせるな、スティングモン!」

スティングモン「ああ! スパイキングフィニッシュ!!」

フェイト「ラプタードラモン、敵をツナに近づけさせないで!」

ラプタードラモン「わかってる! アンブッシュクランチ!!」

フェルト「ダルクモン、ツナ君を守って!」

ダルクモン「ええ! バテーム・デ・アムール!!」

アンジュ「ペガスモン、撃ち落とすのよ!」

ペガスモン「了解! シルバーブレイズ!!」

デビドラモン達『ギャアアアアッ!?』


アインスやフェイト達がデビドラモン達を撃墜することで阻止する。

一方で、地上にいる1体のタンクモンがツナを狙撃しようとするが……


響「させるかああっ!!」


響の強力な拳撃により砲身の照準を無理矢理ずらされたことで誤射してしまい、誤射されたそのミサイルは他のタンクモンへと直撃し、その誤射を受けたタンクモンは消滅した。


響「未来!」

未来「うん! お願い、ヴォルフモン!」

ヴォルフモン「任せろ! リヒト・ズィーガー!!」


響が攻撃したタンクモンの元にヴォルフモンが接近し、二振りのリヒト・シュベーアトによる斬撃でタンクモンの砲身を斬り裂き、最後はタンクモン自身を串刺しにして消滅させる。

別のタンクモンがツナに向けてミサイルを発射しようとするが……


切歌「そうはさせないデス! レキスモン!」

レキスモン「ええ! ティアーアロー!!」


レキスモンがタンクモンの砲身に向けて氷の矢を放ち、その砲身を凍結させることで使用不能にする。


切歌「調!」

調「うん! トゥルイエモン!」

トゥルイエモン「任せなさい! 巌兎烈斗!!」


砲身を凍結させられたタンクモンにトゥルイエモンが素早い動きで近づき、高い跳躍からの兎角鉄爪による連撃技を浴びせ、最後はタンクモンを大地の炎の球体に向かって殴り飛ばした。


なのは「一気に薙ぎ払うよ、ブラックウォーグレイモン!」

ブラックウォーグレイモン「了解だ! ガイアフォース!!」

はやて「私達もや、ウィザーモン!」

ウィザーモン「ああ! サンダークラウド!!」


ブラックウォーグレイモンのエネルギー弾と、ウィザーモンの雷撃によりデビドラモン達の多くが薙ぎ払われる。


アニュー「フェアリモン、竜巻よ!」

ギンガ「ガオガモンもお願い!」

フェアリモン「任せて! ブレッザ・ペタロ!!」

ガオガモン「イエス、マスター! スパイラルブロー!!」


フェアリモンの両手の指から放たれた小さな竜巻と、ガオガモンの口から放たれた渦巻状の強力な風が合わさって巨大な竜巻と化し、デビドラモン達の多くを巻き込む。

さらにそこへ……


マリア「炎の技を持っているデジモンはあの竜巻に向けて放って!」

グレイモン「わかった! メガフレイム!!」

フレイドラモン「ナックルファイア!!」

グラウモン「エキゾーストフレイム!!」

アグニモン「バーニングサラマンダー!!」

奏「最大火力を叩き込んでやれ、ジオグレイモン!」

ジオグレイモン「了解だぜ、姐御! メガバースト!!」

翼「バードラモン、頼む!」

バードラモン「ええ! メテオウィング!!」

セレナ「ガルルモン、私達も!」

ガルルモン「任せろ! フォックスファイアー!!」


マリア達の指示に従い、グレイモンやフレイドラモンを始めとした炎の技を持つデジモン達が、フェアリモンとガオガモンが発生させた巨大な竜巻に向かってそれぞれ炎の技を放ち、それらを吸い込んだ竜巻は……


デビドラモン達『ギャアアアアアッ!?』


巨大な炎の竜巻と化し、竜巻の中にいたデビドラモン達を焼き尽くす。

炎の竜巻に飲み込まれたデビドラモン達の内、辛うじて炎の竜巻から生き残った者もいるが、あまりのダメージの大きさに満足に動けず、抵抗できないまま大地の炎の球体の引力に引き寄せられた。

敵の数がだいぶ減り、敵側の多くが大地の炎の球体に捕まったりして陣形が崩れて来ているのを見た炎真は次の行動へと移り、両手に大地の炎を集中する。

そして……


超炎真「よし! 皆、デビドラモン達から離れて!!」

『ッ!』


炎真はフレイドラモン達にそう言い、それを聞いたフレイドラモン達はデビドラモン達から距離を取る。

それを確認した炎真は……


超炎真「超重力BH(スーペル・グラヴィタ・ブラックホール)!!」


両手から超重力エネルギーを持った大地の炎を、ツナとデビドラモン達を捕らえている球体の間に向けて放ち、放たれたその大地の炎は……


デビドラモン達『ッ! グオオオオッ!!?』


ブラックホールを形成し、大地の重力で捕まえていたデビドラモン達は勿論、まだ捕まっていなかった全てのデビドラモン達を引力で次々に吸い込んで行く。


響「ひええ〜〜っ!!?」

切歌「デデデデーース!!?」

マリア「あ、あれは、まさかブラックホール!?」

未来「えええっ!?」

奏「ま、マジかよ!?」

調「そ、そう言えば、前に炎真はブラックホールを作ることができるって言ってました!」

翼「た、確かに言っていたが、まさか本当に作ることができるとは……!」

セレナ「す、凄いです……!」

アンジュ「つ、ツナもデタラメだけど、あの炎真って子も十分デタラメじゃないの!」

クリス「つ、ツナの仲間って、デタラメな奴ばかりなのか!?」


響達は炎真のブラックホールに驚きながらも、何とか吸い込まれない距離まで何とか移動した。

敵であるデビドラモン・ダークティラノモン・タンクモン・プテラノモン達は全てブラックホールに引き寄せられ、空中で抗う術が無いダークティラノモンやタンクモン達、パワーがあまり無いプテラノモン達は全て粒子となって消滅し、デビドラモン達だけが吸い込まれないとばかりに最後の悪足掻きを見せていた。

だが、炎真は自身のブラックホールで決着を付けるつもりは無かった。


超炎真「トドメは任せたよ、ツナ君!」

『ゲージシンメトリー!! X BURNER、発射スタンバイ!!』

超ツナ「ああ……任せろ!」


炎真のその言葉と同時に、X BURNERの発射準備を終えたツナが力強く答える。


アニュー「! ツナ君がそろそろX BURNERを撃つみたいです!」

ギンガ「X BURNER……?」

フェイト「前にオーガモンって言うデジモンとの戦いで使った砲撃みたいな技なんだけど、その威力はなのはの砲撃魔法より上かもしれないの……!」

なのは「ふええっ!?」

はやて「な、なのはちゃん以上やて!?」

フェルト「も、もしかして、ツナ君はX BURNERでデビドラモン達をブラックホールごと一掃するつもりなんじゃ……!」

アインス「もしかしなくてもその気の様だ! 皆、もっとここから離れるんだ! 攻撃の余波に巻き込まれるぞ!」


ツナのやろうとしていることを理解したアインス達はさらに距離を取る。

そして……


超ツナ「X BURNER超爆発(イクスバーナー・ハイパーイクスプロージョン)!!」


ツナの左手のXグローブから炎圧の最大出力を超え、さらなる破壊力を持ったX BURNERが放たれる。

オーガモン戦とは比べ物にならない、ビッグバンにも等しい程の巨大な炎の砲撃は天から落ちるように真っ直ぐ進み、炎真の作ったブラックホールと、ブラックホールに吸い込まれないよう抵抗しているデビドラモン達を飲み込んだ。


デビドラモン達『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!』


デビドラモン達は断末魔のような悲鳴を上げながら焼き尽くされ、ブラックホールと共に消滅した。

そして、デビドラモン達を一掃したツナのX BURNERはそのまま地面に直撃すると大爆発を発生させた。


『うわああああっ!!』

『きゃああああっ!!』

『くっ!』


響やなのは達は爆風で吹き飛ばされそうになるが、パートナーデジモン達が咄嗟に掴み、身を挺して爆風から庇ってくれたおかげで事なきを得る。

暫くして爆風が収まると、デビドラモン達の姿やブラックホールは跡形も無くなっており、地面に巨大なクレーターのみが残っているのだった。


響「ほえ〜……」

切歌「デ、デデース……」

調・未来・セレナ『す、凄い……』

はやて「と、とんでもない威力や……」

翼「あ、ああ、ブラックホールごとあれだけの数の敵を一掃するとは……」

奏「あはは……流石は炎真の自慢の友達だな」

ギンガ「なのはさん以上の威力を持っているって、あながち嘘じゃないですね……」

なのは「にゃはは……私じゃブラックホールを消し去る程の砲撃なんて、流石に無理かな……」

クリス「にしても、今のツナのX BURNERだけどさ……」

フェルト「うん、オーガモンとの戦いの時も凄かったけど……」

アンジュ「その時以上の威力があったわね」

フェイト「たぶん、オーガモンの時はまだ手加減してたんだと思う」

アニュー「そうみたいですね。まあ、今のもまだ本気じゃない可能性もありますけど……」

マリア「今のもでもまだ本気じゃなかったとしたら、ツナの実力の底がまったく見えないわ……」

アインス「やれやれ、末恐ろしい子だな……」


ツナの最大出力を超えたX BURNERのあまりの威力に、響やなのは達女性陣は驚きを通り越して唖然または苦笑するばかりであった。


フレイドラモン「……俺、ツナと肩並べられるようになれる日が来るかなぁ……?」

グラウモン「……頑張ろう。僕も炎真のパートナーデジモンとして恥ずかしくないよう頑張るから、一緒に頑張ろう」

フレイドラモン「……ああ、そうだな。ええと、君は……?」

グラウモン「僕は炎真のパートナーデジモンのギルモンが進化したグラウモンだよ。よろしくね♪」

フレイドラモン「ツナのパートナーデジモンのブイモンが進化したフレイドラモンだ。こちらこそよろしくな。お互いとんでもないパートナーを持った者同士、頑張ろうぜ♪」

グラウモン「うん、一緒に頑張ろうフレイドラモン♪」


それぞれツナと炎真のパートナーデジモンであるフレイドラモンとグラウモンは、とんでもないパートナーを持つ者同士仲良くなるのだった。


超ツナ「ふう……」

超炎真「お疲れ様、ツナ君♪」

超ツナ「炎真もお疲れ様。大地の炎の重力操作でのサポート、相変わらず助かっているよ♪」

超炎真「えへへ、そう言って貰えると嬉しいよ♪」


空中にいるツナと炎真は拳を軽く合わせながら、互いに労っていた。


超炎真「僕とツナ君のコンビネーションーー天地逆転(リバース・ディ・チエーリ・デッラ・テラ)……実戦で初めて使用したけど、ツナ君自身の感想はどう?」

超ツナ「うーん、そうだな……天地逆転(リバース・ディ・チエーリ・デッラ・テラ)は本来俺と炎真の2人だけでやるコンビネーションで、今回は時間稼ぎをフレイドラモン達にも手伝って貰ったからな……これで良かったかどうかはわからない」

超炎真「確かにね……本来なら僕がX BURNERの準備に入っているツナ君を守りながら時間稼ぎをする役割だったし、本当なら大地の炎の重力操作で敵を浮かせるだけのところを、今回敵の数が多かったから大地の重力と超重力BHの2つの技を使わないと敵を一箇所に集められなかったしね……」


『天地逆転(リバース・ディ・チエーリ・デッラ・テラ)』……炎真の大地の炎の重力操作で敵を急上昇させ、その真上からツナがX BURNER を放つコンビネーション技で、その攻撃の光景は技名通り、まさに「天地逆転」と言う程である。

本来であればツナと炎真だけで行うコンビネーションで、X BURNERの発射準備に入るツナを炎真が守りながら時間稼ぎや敵を一箇所に誘導する役割を担うのだが、今回は敵の数があまりに多かったことから、フレイドラモンやグラウモン達にも時間稼ぎに協力して貰い、炎真も敵の大群を一箇所に集める為に大地の重力と超重力BHの2つの技を使わざるを得ない状況であった為、本来のあり方からだいぶ変更した今回のやり方が正解だったか等、ツナと炎真にはわからない。

しかし……


超ツナ「だけど……皆が協力してくれたおかげで、俺達2人だけでやるより戦いやすかったのは確かだ。虹の代理戦争の時の復讐者(ヴィンディチェ)達との戦いでも思ったが……やはり皆と一緒に戦うというのは心強いことだな♪」

超炎真「うん、そうだね。僕もそう思うよ♪」


ツナと炎真の2人だけでやるよりは戦いやすかった上、ツナと炎真も自分のやるべきことに集中でき、デビドラモン達の大群を一掃できたのは確かである。

ツナと炎真は仲間達と共に戦うことが心強いことであると改めて感じるのだった。


ブイモン「ツナ〜!♪」

ギルモン「炎真〜!♪」


フレイドラモンとグラウモンから退化したブイモンとギルモンがマリアや奏達と共に地上から手を振り、空中にいるツナと炎真を呼んでいた。


超炎真「皆のところに戻ろうか♪」

超ツナ「ああ、行こう♪」


ツナと炎真はブイモンやギルモン達の元へと戻って行く。

その後、ツナや炎真達は敵の増援が来る可能性も考えてムゲンマウンテンへ進むのを中断し、響・未来・セレナの提案で彼女達が協力しているレジスタンスの本拠地ーー始まりの町へ向かうことになると、一向はライドラモン・スティングモン・ラプタードラモン・ペガスモン・バードラモン・ガオガモン・ガルルモンにそれぞれ乗り、猛スピードで始まりの町へ向かうのだった……
















一方、自身の住処である漆黒の異空間にてデビモンは先程のツナや炎真達のデビドラモン達との戦いの様子を見ていた。


デビモン「まさか、あれ程の大群を退けるとはな……選ばれし乙女達とそのパートナーデジモン達、想像以上にやる……それに」


デビモンは次に2人の少年……あらゆる者を吸い込むブラックホールを生み出した炎真と、大量のデビドラモン達をブラックホールごと巨大な炎の砲撃で消し去ったツナに視線を向ける。


デビモン「選ばれし乙女では無いこの2人の少年は、一体何者なのだ? 人間とは思えん強さだ……」


ツナと炎真の人間離れした強さに、デビモンは戦慄を覚えていた。


デビモン「我が天敵である『奴』の進化さえ気を付ければ問題ないと思っていたが、私自身の考えが浅はかだったと言う訳か……この2人の少年の戦闘力は成熟期以上、下手をすれば究極体に位置するかもしれん。今のままでは太刀打ちできずにやられるだけか……」


デジモンの最高位である究極体に位置するかもしれないツナと炎真を警戒するデビモンは……


デビモン「いずれ奴等はこのムゲンマウンテンに私を倒しに来る……最早私自身が戦うしかない。ならば、今の内に暗黒の力を我が元に集めるまでだ! 我が全てを懸けて、奴等をねじ伏せてくれる!」


そう決意し、異空間からムゲンマウンテンの山頂に出ると……


デビモン「我が元に集え、暗黒の力よ!!」


そう高らかに宣言し、ファイル島内から黒い歯車を呼び寄せる。

黒い歯車は吸い寄せられるようにムゲンマウンテンの山頂へと飛んで行き、デビモンはそれらを飲み込むように取り込んで行き、静かに決戦の刻を待ち構えていた。

ツナ・炎真・響達と、デビモンの最終決戦は刻一刻と近付いて行くのだった……


To Be Continue…… 
 

 
後書き
次回は始まりの町での決戦前夜で、ツナや炎真達は一旦休息に入ります。

次回も応援よろしくお願いします^_^ 
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