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八条学園騒動記

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第五百九十六話 カルボナーラその八

「物凄く身体に悪いからね」
「悪いなんてものじゃないな」
「ガソリンとシンナーとベンゼンでね」 
 この三つでというのだ。
「麻薬作れるとかね」
「それ本当か?」
「そんな話あるから」
「そうなんだな」
「これがとんでもない麻薬らしいから」
「覚醒剤よりもか」
「あれもとんでもないけれどね」
 この麻薬はこの時代でも存在している、そして人類を蝕み続けている。
「それよりも遥かにね」
「凄いか」
「そうみたいだよ」
「どんなレベルの麻薬なんだ」
「僕もそれはわからないけれど」
「かなり酷いか」
「そのことは事実らしいよ」
 こうフックに話した。
「どうもね」
「そうなんだな」
「けれどスピリチュアルだと」
「酒は酒だからか」
「ガソリンより遥かにましだよ」
「飲んでもか」
「確かに強烈過ぎるけれど」
 このことは事実だが、というのだ。
「それでもね」
「そうなんだな」
「それで今晩はだね」
「ブランデー飲むな、柄はチェンマイだよ」
「チェンマイ?タイ風の名前だね」
「タイのブランデーだよ」
 つまりフックの母国のものだというのだ。
「我が国でもブランデー造っていてな」
「そうだったんだ」
「国王陛下もお好きなんだよ」
「へえ、そうなんだ」
「だからタイじゃ人気の柄だ」
 ブランデーのそれだというのだ。
「王室にも献上している」
「そうしたブランデーなんだ」
「これが美味くてな」
「今夜はそれを飲むんだね」
「丁度持ってるしな」 
 そのブランデーをというのだ。
「それを飲むな」
「今夜は」
「ああ」
 菅に一言で答えた。
「そうするな」
「それじゃあね、僕はウイスキー飲もうかな」
「お前はそちらか」
「干し肉をおつまみにして」
 そうしてというのだ。
「それでロックでね」
「いい感じだな」
「ロックで飲むといいよね」
「確かにな」
「それでフックはブランデーどうして飲むのかな」
「ロックだ」
 飲み方はそれだというのだ。
「それでデザートでアイスを食うか」
「いい組み合わせだね」
「ブランデーと合うな」
「元々ワインは洋菓子と合うし」
 勿論アイスクリームともだ。
「それにね」
「ブランデーともな」
「ブランデーはワインの蒸留酒だから」
「当然洋菓子にも合う」
「だからね」
「今でもアイスなら食える」
 これはというのだ。 
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