『Addiction』
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『Scream』
疲弊しきった躰と精神に鞭を打つ日々。
心底掬いを求めてたのかもしれない。
逢いたくても逢えない大事なひとがいた。
何故自分だけが...なんて思ったりした。
真っ暗な世界で何も信じれない。
唯一信じてた仲間は亡くなった。
死と深く関わるのは何度目だろう。
何人の仲間を殺したんだろう。
それでも慣れる事は無く、常に心臓を抉られる。
あの日、貴女に出逢い、貴女の悲痛な叫びに涙が止まらなかった。
こんな風に泣いたのは産まれて初めてだった。
躰の芯から、醜い泥を吐き出すかのように叫び、泣き続けた。
あの時に、やっと少し憑き物が無くなった気がした。貴女に掬われたんだ。
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