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夢幻水滸伝

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第百八十四話 統治システムその三

「ですから」
「地方分権をしてやね」
「それぞれ治めやすくします、ですが我々は」
 星の者達はというと。
「その都度です」
「働いていくんやね」
「そのことは憲法でも定めています」
「法律も定めたんやね」
「まず憲法を定めましたので」 
 太宰はこちらのことも話した。
「すぐに発布しましょう」
「国がそれで動くんやね」
「統治の仕組みだけでは国は動きませんので」
「法律もあってやね」
「はい、法がなければ」
 太宰はさらに言った。
「国は動きません」
「それが国も国民も守るさかい」
「そうです、法がなければ」
 太宰は綾乃に確かな声で応えて話した。
「国は無法状態となり」
「とんでもないことになるわ」
「まさに世紀末救世主の世界になります」
「核戦争の後やね」
「実際にそうした状態に陥った事例はあります」
 それぞれの国家や地域でだ、戦乱や疫病、飢餓でそうなってしまいまさに力のある者が好き勝手する社会になってしまうのだ。
「そうなってしまえばです」
「迷惑するのは普通の人達やね」
「ですから法はです」
 これはというのだ。
「絶対にです」
「必要やね」
「ですから法を定めました」
「それで憲法を発布するんやね」
「そうです、民法や刑法、商法も定めましたので」
 それでというのだ。
「それに従ってです」
「国を運営していくんやね」
「これからは。各勢力でも法がありましたが」
「これからは統一されたし」
「あらためて定めました」
 法、それをというのだ。
「そうしました」
「そやねんね」
「はい、その法で我々のことも定めました」
「それぞれやね」
「役職に就きますが」
 それだけでなくというのだ。
「何かあればです」
「忙しいところに入ってやね」
「政を行います」
「そうするんやね」
「我々の力はレベルが高くかつ神具もあり絶大です」
 この世界に元からいる者達より遥かにだ、星の者達の力が極めて強いのはこの二つのことがあってのことだ。
「ですから」
「その力を活かすんやね」
「はい、それは政についても同じなので」
「その都度やね」
「働いてもらいます」
「そうして国を豊かにするんやね」
「左様です、国を豊かにし」
 そしてというのだ。
「尚且つです」
「強くしていくんやね」
「そうです、そして憲法は改憲もです」
 これもというのだ。
「出来る様にします」
「問題があれば常に見直すんやね」
「そしてあらためていきます」
「それが国とってええし」
「法は生きものです」
 太宰はここでこの言葉を出した。
「常に動いていますし状況に合わせてです」
「変えていくんやね」
「それは我々も行いますが」
「議会があるし」
「国民もです」
「そうしていくんやね」
「はい、そして主権ですが」
 今度はこの話だった。 
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