ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六百二十八話 そもそも三国といっても
第六百二十八話 そもそも三国といっても
ラトビアはバルト三国の一員だと皆から言われています。それで皆この三人はいつも一緒にいると思っています。けれどこれが実際はかなり違うのです。
「よおリト」
「ああポーランド」
まずリトアニアですがいつも何かあるとポーランドと一緒にいます。長い間同じ家に暮らしてきたパートナー同士ですから今でもその絆は強いものがあります。何気に世話焼きのリトアニアばかり苦労しているような気もしないではありますが。
それでエストニアも。ロシアのお家から出た後はこの人も頼りになるパートナーを見つけたのです。その人は。
「じゃあ今度はそれでいきましょう」
「はい、そうですね」
フィンランドと仕事の打ち合わせをしています。独立してからの彼はITに活路を見出し同じくそこに力を入れているフィンランドとの交流を深めていっているのです。今では。
「今日も楽しかったですね」
「はい、とても」
エストニアがフィンランドのお家のお祭に参加して楽しんでいるのです。何かと大会に出ては活躍したりして。この人もいいパートナーを見つけて頑張っています。
ところが最後の一人ラトビアはというとこれが。
「誰かいません?」
悲しいまでに孤立しています。
「できればどなたかパートナーに。そうだ、ドイツさんなんか」
と思って見てみてもいつも相棒のプロイセンやらイタリアと一緒です。ラトビアが入る隙はありません。しかもお隣には相変わらずあのロシアがいます。
「僕じゃ駄目かな、ラトビア」
「あ、あわわわわわわわわ・・・・・・」
ロシアに声をかけられてまた震えてしまいます。果たしてラトビアにパートナーは現われるのでしょうか。
第六百二十八話 完
2009・3・11
ページ上へ戻る