| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

FAIRY TAIL もう一人の滅竜魔導士「氷竜」

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

バルカン討伐 前編

 
前書き
前後編に分けて書きます。面白いとコメントされることを願いつつ!! 

 
「わぁ..大きいね!」

 

建物を見上げて、ルーシィが言う。

 

 

「「ようこそ!フェアリーテイルへ!!」」

 

 

リートとハッピーが歓迎の言葉を声にし、ナツも笑ってルーシィを歓迎する。

 

「「ただいまー!!」」

 

「ただー」

 

ナツとリート、ハッピーはルーシィを連れて、ギルドに入っていく。

 

「ナツ、リート、ハッピー、お帰りなさい」

 

ギルドに入ると白いロングヘアーの女性、ミラジェーンが笑って出迎える。

 

その他にもギルドのメンバーが、

 

「おう!おかえり!」「また派手にやったなぁ」

 

と、口々にナツ達を出迎える。

 

「ハッハッハー!ナツ!リート!また派手にやらかしたなぁハルジオンの件もう新聞に載って...」

 

 

「テメー!!火竜の情報嘘じゃねぇか!」

 

 

ナツが、ギルドのメンバーの一人に蹴りを入れ、ギルドは大乱闘状態になる。

 

ミラだけは、

 

「あらあら、ナツが帰ってくるとさっそくギルドが壊れそうね」

 

と笑っていた。

 

「ミラ、ただいま 帰って来てさっそくだけど特製かき氷作ってくれ」

 

「はーい」

 

リートも平然としている。

 

「すごい、あたしホントにフェアリーテイルに来たんだ...」

 

ルーシィは、感激で立ち尽くしていた。

 

「ナツとリートが帰ってきたってぇ!」

 

「シャクシャク…おう ただいまグレイ、とりあえず服着ろ」

 

「いつの間に!?」

 

「オォウ!ナツ!勝負せいやぁ!」

 

「服着てから来いよ」

 

「これだから品のない男ドモは、嫌だわ」

 

「酒樽一つをまるごと使って呑んでる奴に言われたくねぇ」

 

半裸でナツにケンカを売る男、グレイと、酒樽まるごと一つ呑む女性のカナ、この二人もフェアリーテイルのメンバーである。

 

「昼間っからピーピーギャーギャーと、漢なら拳で語れ!」

 

「結局ケンカじゃん」

 

ガタイのいい男、エルフマンにも、リートはかき氷を頬張りながらツッコむ。

 

「「邪魔だ!!」」

 

「そして玉砕...」

 

エルフマンは、ナツとグレイの二人に一瞬で吹き飛ばされた。

 

「騒々しいな」

 

「あっ!彼氏にしたい魔導士上位ランカーのロキ!」

 

ルーシィが反応した直後、

 

「混ざってくるねぇ~ 」

 

「頑張ってぇ 」

 

(はい消えたー!)

 

「ロキは普段からよくナンパしてるからな、女が近くにいても不思議じゃねぇよ」

 

「なによこれ、まともな人が一人も居ないじゃない」

 

「俺はまともだろ!?」

 

「あら、新入りさん?」

 

ミラがルーシィに声をかける。

 

「ミラジェーン!キャー、本物!」

 

ルーシィは歓喜の声をあげているが、

 

「あれ、止めなくていいんですか?」

 

と、素に戻り質問する。

 

「ま、いつものことだしな」

 

「そうね、放っておけばいいのよ、それに...」

 

ガン!!

 

 

ミラの頭に、酒瓶がぶつかる。

 

「それに楽しいでしょ?」

 

(怖いですぅー)

 

ミラは、頭から血を流す。

 

「ハハハ、ミラ大丈ぶっ!!!」

 

リートの後頭部に机がぶつかり、リートは食べかけだったかき氷に顔を強制的に埋めることになる。

 

「...おい...誰だ今机ぶん投げたやつ!ぶっ飛ばしてやる!!」

 

(リートまで!?)

 

ついにリートも、ケンカに参加し始めた。

 

「あー、うるさい 落ち着いて酒も呑めやしないじゃないの」

 

「あんた等いい加減に...」

 

カナがカードを取り出すと、

 

「アッタマきた!」

「ヌォォォォ!!」

「困った奴等だ」

「上等だコラ!!」

「かかって来い!!」

 

グレイ、エルフマン、ロキ、リート、ナツと魔法を使おうとしはじめる。

 

「あらあら、これは困ったわね」

 

ミラが言っていると

 

「そこまでじゃ!やめんかバカたれ!!」

 

「デカーーー!!!」

 

突如、巨大な人影が現れた。

 

すると、全員の動きがとまり

 

「あら、居たんですかマスター」

 

とミラがマスターを見上げながらそう言った。

 

「マスター!?」

 

「ダァーッハッハハ みんなしてビビりやがって!この勝負は俺の勝ぴっ!?」

 

ナツが、マスターにより踏み潰された。

 

「むっ新入りかね?」

 

マスターは、ルーシィを見下ろす。

 

「は、はいぃぃ」

 

ルーシィは怯えながらも返事をすると、マスターの背丈がどんどんと小さくなる。

 

 

「えぇぇぇぇ!?」

 

 

「よろしくネ」

この男が、フェアリーテイルの3代目マスター、マカロフ・ドレアーである。

 

「とぅっ!」

 

マカロフが二階の手摺に飛び乗り、紙の束をちらつかせる。

 

「まーたやってくれたのぅ貴様ら、見よ評議会から送られてきたこの文書の量を」

 

「うわっすげぇ量」

 

リートが唖然とする。

 

「まずグレイ!」

 

「んあ?」

 

「密輸組織を検挙したまではいいが………その後街を素っ裸でふらつき、挙げ句の果てに干してある下着を盗んで逃走」

 

「いや、だって裸じゃマズイだろ………」

 

「まず裸になるなっつってんだよ」

 

「エルフマン! 貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行」

 

「男は学歴よって言うからつい…」

 

「ついってなんだ、ついって」

 

「カナ・アルベローナ、経費と偽って某酒場で呑むこと大樽15個、しかも請求先が評議会」

 

「バレたか…」

 

「なんでバレないと思った...」

 

「ロキ、評議院レイジ老師の孫娘に手を出す。某タレント事務所から賠償請求がきておる」

 

「また、えらいところに手ぇ出したなオイ」

 

「さっきから色々と言っておるがリートも他人事ではないぞ」

 

「俺?」

 

「ナツそしてリート…、デボン盗賊一家を壊滅させるも民家を7件も壊滅。

 

チューリィ村の歴史ある時計台を半壊。フリージアの教会の一部を火事に。ルピナス城一部損壊。ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止。ハルジオンの港半壊」

 

「それ、やったのナツじゃねぇか!!俺はむしろ止めてた側だわ!!」

 

「気にするなよリート」

「あい、失敗は誰にでもあるよ」

 

「復活早ぇよナツ、んでもって誤解されるから慰めんな!」

 

(雑誌に載ってたのってほとんどナツとリートだったのね...)

 

「アルザック、レビィ、クロフ、リーダス、ウォーレン、ビスカ…etc…」

 

「貴様等ぁ、、、ワシは評議院に怒られてばかりじゃぞぉ」

 

マカロフが体を震わせて言うが

 

「だが、評議院などクソくらえじゃ」

 

マカロフは文書の束を魔法で燃やすと、ナツに向かって放り投げ、ナツは口でキャッチする。

 

 

「よいか、理を超える力はすべて理の中より生まれる。魔法は奇跡の力なんかではない。我々の内にある〝気〟の流れと自然界に流れる〝気〟の波長があわさりはじめて具現化されるのじゃ。それは精神力と集中力を使う。いや、己が魂すべてを注ぎ込む事が魔法なのじゃ。上から覗いている目ン玉気にしてたら魔導は進めん。評議院のバカ共を怖れるな」

 

 

「自分の信じた道を進めェい!!!! それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!!!!!」

 

マカロフが発した言葉にギルドの全員が雄叫びを上げる

ルーシィはその光景に感動した。

 

「ここでいいのね?」

「はい!お願いします!」

 

ルーシィは右手の甲を差し出し、ミラにギルドの紋章を入れてもらい、嬉しそうにナツとリートに話しかける。

 

「ナツー、リートー、見てー!フェアリーテイルのマーク入れてもらっちゃったー」

 

「おー、似合ってるぞ!」

 

「よかったな、ルイージ」

 

「ルーシィよ!!」

 

「?ナツどこ行くんだ?」

 

「仕事、金ねぇしな」

 

「あっ、じゃあ俺も何か探そう」

 

ナツとリートが掲示板の前に立つと、一人の少年の声が聞こえてくる。

 

「父ちゃんまだ帰ってこないの?」

 

「くどいぞロメオ、貴様も魔導士の息子なら親父を信じて大人しく家で待っておれ」

 

「だって、3日で戻るって言ったのに、もう一週間も帰って来ないんだよ...探しに行ってくれよ!!心配なんだ!!」

 

「冗談じゃない!!貴様の親父は魔導士じゃろ!!自分のケツもふけねェ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃあ!!帰ってミルクでも飲んでおれい!!」

 

 

「バカーーー!!!」

 

「おふっ!」

 

ロメオが、マカロフの顔を殴り駆け出して出ていったところを、ナツとリートはじっと見つめ、ルーシィはミラに厳しいのねと呟いていた。

 

「マスターも本当は心配してるのよ」

 

ミラがそう言って食器を片付けていると

 

 

ズガン!!

 

 

掲示板を壊したナツが、ギルドから出ていった。

 

「あーあー、ナツのやつ...こりゃあちょっとやべぇな」

 

リートが掲示板から離れる

 

「ミラ、悪いけど俺もナツと行ってくるわ」

 

そう言って小走りで、ナツとハッピーを追いかけていった。

 

「どうしちゃったの?ナツ?急に...リートも追っかけて行っちゃうし...」

 

「二人とも、マカオを助ける気なんでしょうね。ナツもリートもロメオ君と同じだから」

 

「二人のお父さんも出ていったきり帰ってこないのよ。お父さんって言っても育ての親なんだけどね。」

 

 

「しかもドラゴン」

 

 

ガタン!!

 

ルーシィが驚いた拍子に椅子から落ちた。

 

「ドラゴン!?あの二人ってドラゴンに育てられたの!?」

 

「そんなの信じられるわけ!」

 

「ね」

 

「小さい時二人は同じ場所で2頭のドラゴンに拾われて、言葉や文化、魔法を教えてもらったんだって」

 

「でもある日2人の前からドラゴンはいなくなったのマフラーとコートを残して」

 

「そっか、それがイグニール達、でもナツの親はイグニールって名前は聞いたけどリートの親もドラゴンだったんだ...」

 

「ええ、フランドーラって名前なんですって素敵な名前よね」

 

「じゃあ二人は兄弟ってこと?」

 

「いいえ、でも兄弟のように仲はいいわよ。ナツもリートもいつかイグニールとフランドーラに会えるのを楽しみにしてるの、そーゆーところが可愛いのよね」

 

ミラが嬉しそうに話す。

 

「なんか、リートがお兄さんで、ナツが弟みたいですね」

 

「あっそれは私も思ったわ」

 

微笑ましそうに、二人は会話をしていた。

 

「私たちはフェアリーテイルの魔導士たちはみんな何かを抱えてる、傷や 痛みや 苦しみを...私も...」

 

「えっ?」

 

「ううん、なんでもない」

ミラがにっこりと笑って返した。

 

・・・

 

そして現在、馬車の中…

 

「でね!!あたし今度ミラさんの家に遊びに行くことになったの~♪」

 

「下着とか盗んじゃ駄目だよ」

 

「盗むかー!!」

 

「「「ってかなんでルーシィがいるんだ?」」」

 

ナツとリートは乗り物酔いになりながら、ハッピーは座り込んで聞いた。

 

「何よ、何か文句あるの?」

 

「あい、それはもう色々と」

 

「せっかくだからフェアリーテイルの役立つ仕事をしたいなぁ~なんて」

 

(株をあげたいんだ絶対そうだ)

 

(ツッコむ気力すらねぇ)

 

「それにしても二人ともホントに乗り物ダメなのね、なんか色々かわいそう」

 

「マカオさん探すの終わったら住む家見つけないとなぁ」

 

「オイラとナツん家住んでいいよ」

 

「本気で言ってたらヒゲ抜くわよネコちゃん」

 

ガタン

 

いきなり馬車が止まると、ナツとリートは勢いよく立ち上がる。

 

「止まった!!!」「着いたか!!!」

 

「す、すいませんこれ以上は馬車では進めません」

 

外は物凄い吹雪に見舞われていた。

 

「まぁこの吹雪じゃ、仕方ねぇか」

 

「何これ!?いくら山とはいえ今は夏季でしょ!こんな吹雪おかしいわ!」

 

三人と一匹は、馬車を降り、歩いて山を登り始めた。

 

「さ、寒!!」

 

「そんな薄着してっからだよ」

 

「風邪引くぞ?」

 

「あんた達もにたようなもんでしょ!?」

 

「俺は元々寒さには強いし、何よりコートもあるから、なんなら使うか?」

 

「うん、貸して」

「ひ...ひひ開け...時計座の扉ホロロギウム」

 

「おお!」

 

「時計だ!!」

 

「なんで時計?」

 

すると、ルーシィはホロロギウムの中に入り込む

 

「「あたし、ここにいる」ともうしております」

 

ルーシィの言葉を、ホロロギウムが代弁し始めた。

 

「何しにきたんだよ」

 

「ホントに...」

 

「「何しにきたと言えばマカオさんはこんなところに何しにきたのよ」ともうしております」

 

「知らねぇでついてきたのかよ」

 

「大丈夫か?本当に」

 

「?」

 

ルーシィはまだ理解していなかった。

 

「「凶悪モンスターバルカンの討伐だよ」」

 

「!!」

 

「「あたし帰りたい」ともうしております」

 

「はいどうぞともうしております」「あい」

 

「帰ったらコートはミラに渡しておいてくれ、とも もうしております」

 

しばらくナツ達は、マカオを呼び続けながら歩いていた。

 

「マカオー!!どこだー!!!」

 

「バルカンにやられちまったのかー!!」

 

「縁起でもねぇこと言うな」

 

すると、雪山の天辺から人影のようなものが飛び降り、ナツ達の頭上から殴り付けてくる。

 

「バルカンだ!!」

 

「こいつが...」

 

「人間の女だ 」

 

「はっ?」

 

 

「ウホホー!!」

 

 

ホロロギウムを担ぎ上げ、バルカンは去っていく。

 

「しゃべれんのか」

 

「色々と突っ込むところあったけど一番はそこか!?」

 

 

「「ってか助けなさいよぉーーー!!」ともうしております」

 

...ルーシィはそのまま連れていかれた。 
 

 
後書き
このまま、ハーメルンと同じところまで書いてやろうかな…? 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧