仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百四十七話 妖怪の森からその三
「楽しみを求めてるんだよ」
「そういうことか」
「あいつはね」
「ったく、食う必要がねえのも困りものだな」
ねずみ男は視線を上にして言った。
「それだと」
「うん、というか食べる楽しみがないなんて」
のっぺらぼうは口元に右の人差し指をやって言った。
「結構以上に嫌だね」
「そうじゃな、その楽しみがないとな」
油すましも言ってきた。
「それでな」
「困るね」
「しかもスサノオはずっと外に出られないというからな」
「それで退屈凌ぎにだね」
「あちこちで喧嘩を売ってるんじゃな」
「そういうことだね」
「うむ、大体わかってきたか」
「そうかもね」
のっぺらぼうは油すましの言葉に頷いた。
「おいら達も」
「そうじゃな」
「その通りだ」
アデルは妖怪達にこう答えた。
「だからあいつはだ」
「僕達に喧嘩を売ってきているんだ」
「戦いをな」
「そういうことだね」
「そしてだ」
「うん、この世界でもだね」
「戦いを仕掛けてきている」
のっぺらぼうにこう話した。
「つまり君達にな」
「回りくどい楽しみ方だ、しかし戦いを売られたならな」
白山坊は強い声で言った。
「買う、そしてだ」
「勝つな」
「そうしてやる、奴が退屈を凌ぎたいなら」
それならというのだ。
「思う存分だ」
「退屈を忘れさせてやるか」
「そうしてやる、奴の思惑がそこにあってもな」
「降りかかる火の粉は払わねばならん」
目玉の親父は鬼太郎の頭の上で腕を組んで言った。
「ならじゃ」
「戦うしかないですね」
「うむ、逃げてもいいがな」
「どうも今回は」
「逃げるのも嫌じゃしな」
こう鬼太郎に述べた。
「ならな」
「戦いましょう」
「そうするしかないな」
「俺が逃げねんだからな」
ねずみ男がまた言ってきた。
「ここは全員でな」
「それぞれがやれることをやってな」
「スサノオに勝とうぜ」
「そうじゃな」
「一銭も儲からねえけれどな」
「あんた絶対にお金ないなり」
画材眼魔がここでねずみ男にこう言った。
「そんな気がするなり」
「常に赤貧であるな」
音符眼魔も言ってきた。
「あんたは」
「何でそんなのまでわかるんだよ」
ねずみ男は眼魔達にふてくされた顔で問い返した、姿勢は背にもたれかけさせたままで今度は腕を組んでいる。
「一体」
「見るからに金銭がなさそうなり」
「言ってることが常にせこいである」
「それならなりよ」
「わかるである」
「そういうことかよ、これでも金あるとちゃんと服着るけどな」
「いつもの変に派手な服ね」
アニエスがこう言ってきた。
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