仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百四十六話 妖怪達との出会いその十五
「人間にはそれも必要だろ」
「資格?そんなもの知らん」
仙人は右の前足で自分を指し示してきたすねこすりに答えた、胸を張ってそのうえで堂々としている。
「わしが言ったからなったまでだ」
「資格持ってねえのかよ」
「それじゃあ駄目だよ」
すねこすりだけでなくから傘も言った。
「決まりは守らないとね」
「人間には人間のそれがあるからな」
「妖怪にもあるけれど」
「そういうのはちゃんと守れよ」
「今は私が住職だが」
ジャベルが言ってきた。
「前住職の御成さんと和解して共にしている」
「拙僧が後で住職になりまして」
御成も妖怪達に話した。
「仙人殿の後は問題ありませんぞ」
「それでこの人が住職の間は?」
網切りがそのことを問うた。
「どうだったのかな」
「聞きてえか?」
御成ではなくユルセンが応えた。
「といっても想像つくだろ」
「資格ないしね」
「資格得るには勉強しないと駄目だけれどな」
「この人勉強しないんだね」
「勉強よりも碌でもねえこと考えてな」
「全部裏目に出てだね」
「そうなるおっさんだからな」
それでというのだ。
「住職の時なんかな」
「やっぱりそうなんだね」
「何しろ俺達の中でおっさんが一番のお荷物だからな」
「よくわかった」
油すましも頷いた。
「そういうことか」
「仙人さん、何事も慎むことじゃ」
小豆婆は真剣な顔で言った。
「人に迷惑をかけてはいかんぞ」
「だからわしは何事もよくなる様にだな」
「考えて動いておるのか」
「それだけだ」
「しかしそれが全部裏目に出るなら」
「動いたら駄目だな」
小豆洗いと小豆はかりは二人で話した。
「他の人の迷惑になると思うと」
「普通の人はそうするぞ」
「おじさん、本当に動いていけない時ってあるよ」
垢舐めの言葉は穏やかなものだった。
「だから気をつけようね」
「初対面の者達にもここまで言われるか」
「日頃の行いだろ」
ユルセンは妖怪達と違って辛辣だった。
「だからいつも迷惑かけまくりだって言ってるだろ」
「ううむ、わしは否定されてばかりか」
「タケル達のこともおっさんが発端だったしな」
「だよな、やっぱり」
ねずみ男はユルセンに応えた。
「俺が聞いてもな」
「おっさんが元凶だろ」
「ああ、洒落になってねえぜ」
「だよな、だからおっさんが動こうとしたらな」
その時はというと。
「縛ったりぶん殴ってな」
「動けない様にしろっていうんだな」
「本当に碌なことにならねえからな」
「ああ、じゃあ俺の口臭かおならでな」
「その時はだな」
「静かにしてもらうな」
「そうしてくれよ」
ユルセンはねずみ男に頼んだ。
「あんたがそれが出来たらな」
「それじゃあな」
「ねずみ男の息は凄いぞ」
子泣き爺が言ってきた。
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