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八条学園騒動記

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第五百九十話 凶悪犯だった警官達その十

「連合にとっては」
「そうそう、本当にね」 
 ジミーもその通りだと頷いた。
「あの国はね」
「特に貴族がね」
「じゃあエウロパ貴族がだね」
「エウロパ総統が実名で出てる作品あったよ」
 敵としてというのだ。
「それでラストで連合にわざわざ出向いて連合を破壊しようとして」
「七人に倒されるんだ」
「そうした作品もあったよ」
「そうなんだね」
「連合の肖像権エウロパに対してはないから」
 これはエウロパにおいての連合もそうだ、お互いに徹底して悪役として描き合って否定し合っているのだ。
「だからね」
「本人さん登場なんだ」
「ラスボスでね、それでね」
「処刑されたんだ」
「あと一歩で連合を破壊出来たけれど」 
 それでもというのだ。
「主人公達に阻まれてね」
「死ぬんだ」
「額を撃ち抜かれて」
 そしてというのだ。
「最後無念って言ってね」
「何か聞いてたら」
 ジミーはジョルジュの説明を聞いてから述べた。
「最後まではらはらして」
「やっつけてだね」
「ざま見ろってね」
 その様にというのだ。
「思うね」
「僕も読んでそう思ったよ」
「エウロパ総統が撃たれて」
「それでね、ちなみにエウロパ一切文句言ってないから」
「総統本人が出て来ても」
「名前も顔も経歴もそのままだったけれど」
 完全に本人でもというのだ。
「一切ね」
「言ってきていないんだ」
「知らないだけかも知れないけれど」
「文句は言ってきていないんだ」
「まあ向こうも連合の政治家とか漫画とかでそのまま出して」
「やっつけたりしているんだ」
「極悪人で出してね」 
 ただの悪役でなくというのだ。
「そうしているけれどね」
「どっちもどっちだね」
「だからかね」
「文句言ってないんだ」
「そうなんだ、このシリーズにもね」
「にも。ああ、どんな作品にも」
「一切ね、それに僕達だってね」 
 つまり連合もというのだ。
「あっちではね」
「エウロパだとだね」
「普通に悪役としてね」
「出ているんだ」
「そうだよ、うちの理事長さんなんてね」
 八条義統、連合中央政府国防長官であり連合屈指の企業グループの後継者でもある彼はというのである。
「もうね」
「それこそだね」
「どれだけ実名で出ているか」
「お顔もそのままだね」
「美形悪役としてね」 
 その立場でというのだ。
「出ているよ」
「そうなんだ」
「もう連合が敵で」
「それ滅茶苦茶多いだろうね」
「実際滅茶苦茶多いけれど」
「その中でなんだ」
「もう理事長さんはね」
 彼はというのだ。 
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