八条学園騒動記
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第五百九十話 凶悪犯だった警官達その七
「ゲシュタポ以上の」
「うん、独自の機動力も武装も持ってるしね」
「しかも特権もあるね」
「犯人をいきなり射殺出来るからね」
「もっと言えば犯人ですらないね」
「悪人ならね」
その悪事が法的に実証出来ずともだ。
「それが出来るよ」
「本当に凄い警察だね」
「しかも構成員がね」
「全員元凶悪犯とかだから」
「本当にね」
まさにとだ、ジョルジュも述べた。
「一歩間違えたらね」
「とんでもない連中になるね」
「漫画とかで悪役で特権持った秘密警察とか出たら」
「とんでもないことするね」
「特権振りかざしてやりたい放題だから」
その様な所業に走るというのだ。
「殺し放題奪い放題でね」
「文字通りのやりたい放題になるね」
「法律に守られた賊になるよ」
「それって最悪の組織だよ」
ジミーは真顔で述べた、そうした組織については。
「まさにね」
「そうだよね」
「現実にそんな組織あったかな」
「あったかも知れないけれど」
それでもとだ、ジョルジュはジミーに話した。
「そんな警察ある国なんて」
「とんでもない国だね」
「そこまでおかしくなっていたら」
「もうすぐに潰れるね」
「破滅してるから」
既にというのだ。
「国として」
「だからだね」
「そんな警察があるとしたら政府が倫理的に相当おかしくて」
「国民の支持なんてね」
「なくなっているから」
だからだというのだ。
「もうね」
「すぐにだね」
「潰れるよ」
「絶対にそうなるね」
「それでそのシリーズも一歩間違えたら」
元凶悪犯で構成されており悪人達を即座に処刑する権限を持っている警察はというのだ。
「本当にね」
「大変な組織になるね」
「そうした危うい一面があるよ」
実際にというのだ。
「僕も読んで思ったよ」
「元凶悪犯だから」
「余計にね」
「そうだね、ただ元凶悪犯でも」
「悪質な犯罪はね」
犯罪は犯罪でもというのだ。
「していなくて性根もね」
「悪くないんだね」
「だから悪には悪でもね」
「いけるんだね」
「そうなんだ」
「若し性根の腐った極悪人だったら」
「もうそれこそね」
その場合はというのだ。
「ダークヒーローじゃなくて」
「昇進正銘の悪役になるね」
「今話した様なね」
ジョルジュは言い切った。
「そうなるよ」
「そうだよね」
「そうなったら逆にね」
「主人公達にやっつけられるね」
「そうなっているよ」
悪役として、というのだ。
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