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夢幻水滸伝

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第百七十八話 派手な面々その七

「男でやる人は少ないんや」
「そうですか」
「弁慶さんとかはやってたけどな」 
 それでもというのだ。
「まあ江戸時代の時にはな」
「そうなってましたか」
「そや」
 中里はシルビーナに話した。
「そうなったわ」
「そうですか、日本ではそうした考えですか」
「最近する人がおるけどな」
「それでもまだ少ないですね」
「そや」
「私は性別にこだわらんですが」
「それもええやろ」
 中里はシルビーナに今度は笑顔で話した。
「人はそれぞれや、というか男か女かとか言う奴はな」
「あきませんか」
「それは性差別やからな、学校の教師でもおるしな」
「というか日本の先生って」
「ええ鉄は釘にならんが」
 いい人はというのだ、全員が全員ではないがそうした以上犯罪者の如き輩が見受けられるのも事実だ。
「そうした状況や」
「そうですね」
「うちの学園はちゃんと面接して採用して問題があるとな」
「即刻首ですね」
「そうなってるから問題ないが」
 それでもというのだ。
「他の学校ではな」
「そうもいってへんですか」
「そや」
「私のクラスは商業科の一年B組で」
 シルビーナは自分のクラスのことも話した。
「デオリンダとも同じクラスですが」
「問題のある先生はおらんか」
「担任と副担任の人も授業する人も」
「それは何よりやな」
「それで部活は体操部ですが」
「そっちもやな」
「そんなこと言ったりする先生はいませんし」
 シルビーナはさらに話した。
「暴力もです」」
「それが公立とかやとな」
「そんな先生もいますか」
「文字通りやりたい放題のな」
「あの、教育委員会は」
 モンテロッソが言ってきた、プールの中だが彼は眼鏡をかけている。その眼鏡は丸眼鏡である。背は一六六位で痩せている。裸は薄い褐色であどけない顔で黒髪をマッシュルームカットにしている。水着は赤のトランクスタイプだ。
「何してるんですか?」
「何もしてへんやろ」
「明確な答えですね」
「実際にそうやないとな」
「そんな先生おらんですか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「何もしてへんとしかな」
「言い様がないですか」
「チンピラヤクザみたいなのリアルでおるからな」
「教師は知識人ですね」
「知性も教養もないのがや」
 まさにそうした輩がというのだ。
「普通に教壇におるんや」
「麻薬組織の末端にいるみたいな奴ですか」
「そっちやとそやな」
 中南米に例えると、とだ。中里はモンテロッソに答えた。
「実際に」
「恐ろしいことですね」
「そやろ」
「そんなこと紗枝っちも言ってましたが」
「ああ、あいつか」
 紗枝と聞いてだ、中里は微妙な顔になって述べた。 
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