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夢幻水滸伝

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第百七十八話 派手な面々その四

「いつもです」
「そのこと話してるか」
「二年F組で」
「それで寮でも掃除してやな」
「部活でもです」
「部活は何処や」
「サッカー部ですが」
 部活はそこでというのだ。
「一年生から三年生まで掃除しますね」
「うちの学園の決まりでな」
「お掃除は全員で、ですね」
「一年だけにやらすとかな」
「そうしたことはですね」
「ないからな」
「そうなっていますね」
「そのことはええですね」
 セスペデスは笑って話した。やや薄い褐色の肌で髪の毛は長く左目を隠している。きりっとした顔立ちで背は一七〇程で痩せた筋肉質の身体で細面で黒い目の光は強く唇は引き締まっている。水着は青のトランクスタイプだ。
「人にやらせるってのはないことが」
「そういうのはあかんってな」
「この学校ではなってますね」
「人にやらせて自分は遊ぶとかあかんやろ」
「はい、確かに」
「そうした考えでな」
 中里はセスペデスにも話した。
「内野学園では決まってるんや」
「お掃除や後片付け、自分のことはですね」
「全員がするんや」
「そういうことですね、わしはクラスは工業科の二年F組で部活は水泳部ですが」
「やっぱり自分のことはやろ」
「お掃除や後片付けも」
「そや、全員でやる」
 そうすべきだとだ、中里は話した。
「ええ校風やわ」
「まことに」
「そうしたことは守る、ですね」 
 マリアの肌もは薄い褐色だ、黒い目はやや切れ長だがはっきりしている。長い波打つ黒髪は腰まであり胸は大きく手足は長い。ウエストは引き締まっている。緑のビキニが眩しい。
「この学園は」
「そやで」
「体育会系は上は威張って何もせんって聞いてますけど」
「そういうのをな」
「この学園はあかんってしてるんですね」
「そういうことや」
「そうなんですね、ただ」
 ここでマリアはこうも言った。
「私商業科の二年B組で純奈ちゃんや花華ちゃんともよくお話してますけれど」
「同じクラスの娘同士でやな」
「商業科は女の子が多くて」
「ああ、彼氏ゲットにはやな」
「苦労するとこですね」
「男やと逆やけどな」
「すぐに彼女出来ますね」 
 実際にとだ、マリアは述べた。
「部活は新体操部ですか」
「こっちも女の子ばかりでやな」
「男の子はもうそれこそ」
 即ち交際相手はというのだ。
「速い者勝ち」
「シビアやな」
「そうですね」
「そこはしゃあないわ」 
 中里は笑って話した。
「もうな」
「商業科も新体操部も」
「女の子が多いとな」
「どうしてもですね」
「取り合いになるわ」
 交際相手のというのだ。 
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