夢幻水滸伝
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第百七十七話 ケバブを食べながらその三
「かなり気分が晴れたりしますね」
「勉強疲れが取れたりしてな」
「そうなって」
それでというのだ。
「ええもんですね」
「そやろ、部活も」
「僕はクラスは農業科の二年C組で」
アチェベもクラスのことを話した。
「部活は吹奏楽部です」
「そっちか」
「そこで汗も流してます」
「ユーファイズムやな」
「それをやってます」
そうだというのだ。
「ほんまに」
「そうですか」
「部活はです」
ここで言ったのはクッツェーだった、やはり目と髪は黒く縮れている。白い歯も眩しい。肌は漆黒で背は一七一位である。痩せているが筋肉質でオレンジのトランクスタイプの水着だ。
「青春の一ページになりますね」
「そやろ」
「この学園はええ部活ばかりですし」
「それもええな」
「はい」
そうだというのだ。
「僕のクラスも和気藹々ですし」
「仲間外れもおらんか」
「そうです、農業科の二年C組も」
「アチェベとも仲ええか」
「そうしてます」
クッツェーがこう言うとアマンダも笑顔で応えた。
「部活はちゃいますが」
「部活は何処や」
「僕は化学部です」
「そっちか」
「そっちをやってます」
「成程な」
「いや、色々部活があって」
ニャメは笑って行った、黒というよりかはダークブラウンの肌で光沢がある。背は一五〇位で目元と口元が猫の様だ、黒髪は左右で団子にしていてわりかし発育のいい感じのボディを赤茶色のワンピースの水着で覆って上にホワイトのブラウスを羽織っている。
「楽しめます」
「自分としてもやな」
「はい、私はクラスは商業科の二年A組で」
クラスはここでというのだ。
「中原っちとも楽しくやってます」
「それは何よりや」
「それでクラスは演劇部です」
「部活はそっちか」
「そうです、こっちも楽しくです」
「やってるんやな」
「そうです」
「というか学校に普通に行ける」
ホンワナはしみじみとした口調で言ってきた、痩せた一六九程の背で癖のある黒髪をやや伸ばしている。真っ黒の肌で目は細く鋭い感じだ。水着は白のトランクスタイプだ。
「これ自体がです」
「ええか」
「はい、やっぱり」
「それは深い言葉やな」
中里も頷いて述べた。
「実際に」
「そうですね」
「ああ、戦争とか災害とかでな」
「行かれへん場合もあって」
「家庭が問題でもな」
「行かれませんね」
中里に言った。
「そうですね」
「そやしな」
「自分は二年F組ですが」
ホンワナは自分のクラスの話もした。
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