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夢幻水滸伝

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第百七十六話 スナックコーナーの前でその十六

「そしてじゃ」
「経験もしてか」
「それからは毎晩子作りじゃ、毎晩六回はするんじゃ」
「回数まで言うから」
「最初はいつも婿殿が上でそれからわらわが上になって」
「いい加減に止めるんや」
 中里がにへらという顔になって涎まで垂らして言う碧を止めてきた、どうかという顔になってそのうえでの言葉だった。
「赤裸々過ぎるやろ」
「そうかのう」
「というか芥川をその場で押し倒しそうやしな」
「わらわも人前ではせぬぞ」
「それでもや」
「こういうことは言わんことか」
「程々にや」
 こう碧に話した。
「あくまでな」
「仕方ないのう」
「そういうことでや、それとな」
「それと?」
「自分泳ぎは出来るか」
「泳ぎは武術の必須の一つじゃけえ」
「出来るんやな」
「それも自信があるけえ」
 こう中里に話した。
「こっちの世界でもあっちの世界でもじゃ」
「そやねんな」
「教えて欲しかったら教えるけえ」
「ほなそういう子おったら頼むな」
「泳げるに越したことないし」
 綾乃も言ってきた。
「やっぱり」
「そや、泳げることもな」
 まさにとだ、中里は話した。
「戦でも役立つし」
「それでやね」
「あっちの世界では軍におったら絶対にな」
「泳げる様になってもらうんやね」
「訓練の一環でな、それでこっちの世界でもな」
 戦はせずともというのだ。
「ちゃんとな」
「泳げる様にやね」
「しといた方がええわ」
「そういうことやね」
「丁度プールにおるしな」
「そうしたこともやね」
「ちゃんと考えていこか」
 こう綾乃に話した。
「泳げん奴に水泳を教える」
「そういうこともやね」
「やっぱりやっといた方がええわ」
「そういうことやね」
 綾乃は中里の言葉に頷いた、そうした話をしてから十人は愛達と一旦別れて次はアフリカの星の者達のところに向かった。今度はケバブのコーナーに行った。


第百七十六話   完


                  2020・9・1 
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