インフィニット・ストラトス ~五年後のお話~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
学園生活
第四話 妹ってすばらしい!!
輝龍side
手を上げたのは金髪・青い目の女の子だった。
「アルバレストさん。立候補ですね~」
「はい」
「でもどうしましょう・・・どうやって決めましょうか?」
俺、別に立候補がいるんだったらやらなくて良いんだけど・・・
「何か良い方法ありますかね、織斑君?」
「うーん・・・ISで戦って勝った方でどうですか?」
「あ、それいいですね!織斑君の時みたいで」
「あ、昔の真似したのばれましたか・・」
え、ISの戦闘!マジ!やった!!
戦えるのなら万々歳だ!
「じゃあアリーナが借りられる日が決まったら連絡するから」
「はーい」
「はい」
そんなことを決めていたら授業終わりのチャイムが鳴り響いた。
___________
正面玄関
輝龍side
寮生活ではない俺は家へと帰ろうとする。
すると、山田先生に呼び止められた。
「あ、輝龍君。探しましたよー、これ寮の鍵です」
そう言いながら104号室の鍵を渡された。
「へ?何でですか?」
俺は自宅からの登校だったはずだけど・・
「あなたの妹さんが申し込みに来ましたよ」
「奈菜が!?」
奈菜とは俺の唯一無二の家族であり、世界で一番大事な妹である。
ポニーテールの似合うかわいい中学生である。
そんな奈菜が何故!?もしかして俺奈菜に嫌われてる!?
家に帰ってこないようにしてる!?
「き、輝龍君!?急に落ち込んでどうしたんですか!?」
「す、すいません・・・今日は一旦帰って妹と話してきて良いですか・・・」
「は、はい。わかりました」
「すみません・・・では今日はこれで・・・」
「さ、さようなら・・」
先生と別れた俺は傷ついた体を引きずりながら家路へとついた。
_________
自宅
「奈菜ぁぁ・・・」
「うわっ!お兄ちゃんどうしたの!寮に移ったんじゃないの!?」
「なんで俺は寮暮らしになっているんだ・・・?」
「え?だってお兄ちゃん寝坊よくするから寮の方が良いと思って・・・」
え?ということは・・
「つまり、俺は嫌われてない!?」
「・・なんで嫌いにならなきゃいけないの?」
神は俺を見捨てなかった!!
「お兄ちゃん、どうしたの!!急に祈りだして!!」
「嫌、なんでもない。ただ神は本当に居るんだなって思っただけ」
「だからどうしたの!?」
「ん?待てよ?俺が寮で暮らすようになったら奈菜はどうするんだ?」
「私なら一人で大丈夫だよ。お兄ちゃんと離れてても一人でやれるから・・」
そう言う奈菜の顔はどこか少し悲しそうだった。
まったく、妹にこんな顔させてたら兄失格だな・・
よし!俺が何とかしてやろう!!
「奈菜・・・ちょっと待ってろ」
「え?」
俺はIS学園へ電話をかける。
「あ、織斑先生。ちょっといいですか。寮のことについて話があるんですけど・・・」
「お、お兄ちゃん?」
~10分後~
「あ、はい。ありがとうございました。」
そういって電話を切る。
「やったぞ奈菜!!」
「どうしたの?」
「奈菜も寮に暮らして良いってさ!」
「え?」
「事情話したらちょうど部屋が二人部屋だから良いってさ!」
「へ?」
「週末に引越しするからな!いやー良かった良かった!」
「・・・お兄ちゃんと離れなくて良いんだね?」
「ああ!そうだよ!」
「うん・・・良かった」
そう言う奈菜の顔は笑顔が浮かんでいた。
ページ上へ戻る