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夢幻水滸伝

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第百七十五話 ハンバーガーショップの前でその十三

「そうしたことはな」
「ほんまにそやな」
「後は豪奢な宮殿を建てることだが」
 権力者の病と言われている建築のことだ、これは秦の始皇帝が有名だ。
「これもな」
「別にな」
「私達の中で興味がある者はな」
「おらんな」
「家どころか屋敷がある」
 既にというのだ。
「そして官邸もある」
「それやとな」
「ベルサイユ宮殿の様なものを建てることもや」
「ないな」
「これといってな」
「そやな」
「そうしたことに興味がある者も星の者におらん」
 リーはこのことも指摘した。
「遊び人はおってもな」
「私利私欲だけの奴もおらんからな」 
 こう言ってきたのは芥川だった。
「あの自称最強四天王ですらな」
「あの連中でもやな」
 中里も応えた。
「流石に」
「そや。私利私欲のみやないやろ」
「怠け者でいい加減で遊び人やけどな」
「やることはやるからな」
「急かしての場合もあるけどな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「私利私欲のみで悪政敷くとかな」
「それはないな」
「僕等だけやなく星のモンやとな」
「そこまで酷い奴はおらんわ」
「汚職とかする奴もおらんな」
 メルヴィルも言ってきた。
「賄賂取ったりとか」
「給料貰ってるしな」
 中里が言ってきた。
「それにや」
「金欲しかったからな」 
 それならというのだ。
「モンスター退治に出たらな」
「簡単に手に入るからな」
「最近こっちに巨人は出てへんが」
 枢軸の領地に集中的に出る様になっているのだ、最近は。
「しかしな」
「それでもやな」
「そや、モンスターを退治したら」
 それでというのだ。
「もうや」
「それで、やからな」
「お金は手に入る」
「そうやからな」
「汚職はな」
 それはというのだ。
「見付かってえらいことになる危ない橋渡るよりも」
「確実に手に入るわ」
 トウェインもモンスター退治について述べた。
「それでな」
「法律に問題なくな」
「そやな」
「別に聖人君子ばかりやないが」 
 それでもというのだ。
「悪人はおらん」
「そやな」
「それが僕等や」
 星の者だとだ、中里は言い切った。
「特に僕等の勢力はな」
「悪人はおらんな、性格悪い奴もおらん」
 羅もこう言う。 
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