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夢幻水滸伝

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第百七十四話 中国の者達その二

「異性にはよ」
「積極的やな」
「そうよ、というか」
 ここでシェリルは六将星の面々を見て言った。
「アメリカも中国も東南アジアも中南米もアフリカも」
「大抵肉食やな」
 トウェインが答えた。
「そうしたことは」
「そうね」
「そやから女の子にもな」
 彼女達にもというのだ。
「自然とな」
「目がいくのね」
「そやな」
 そうなっているというのだ。
「実際に」
「そういうことね」
「これはどうもな」
 トウェインは少し苦笑いになって述べた。
「しゃあないな」
「女の子に目がいくことは」
「どうしてもな」
「そして私も」
「目がいくやろ」
「見るのは少しだけにしても」
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「肉食やからやな」
「どうしてもね」
「ひょっとして草食は日本だけか」
 芥川はシェリル達のやり取りを聞いて述べた。
「そうなんか」
「いや、日本は草食以前に何でもありでしょ」
 アレンカールがその芥川に言った。
「もう」
「好色一代男とかかいな」
「とりかえばや物語も源氏物語もね」
 こうした古典もというのだ。
「男の娘もハーレムもあるでしょ」
「そう言われるとな」
 芥川も否定しなかった。
「実際にあったしな」
「織田信長さんも女装してたわね」
「ああ、歴史にある通りや」
「女形もあるし」
 歌舞伎のそれの話もした。
「同性愛もね」
「普通にあるわ」
「もうそれこそね」
 日本はというのだ。
「何でもありの究極の国よ」
「日本はそうか」
「恐ろしい国よ」
「そうなんやな」
「日本のそうしたことは無類だ」 
 リーも言ってきた、それも真顔で。
「まさに何でもありだな」
「昔からそやっていうんやな」
「私から見てもな」
「日本はそうした国かいな」
「そう思う、肉食だの草食だの」
 そうしたことはというのだ。
「日本は超越している」
「そこまで言うか」
「古典と歴史を読んでもな、最近の漫画もだな」
「まあな、同性愛とか男の娘とかざらやしな」
「近親愛もあるな」
「実際にそやしな」
「物凄いものがある、それを文化にもする」
 このこともというのだ。
「素晴らしいことではある」
「褒めてるんやな」
「そのつもりだ、私に同性愛や女装の趣味はないが」
 それでもというのだ。
「見事なものだ」
「そやねんな」
「私もな、しかし」
「しかし?」
「そうした話をしているうちにだ」
 まさにとだ、リーは前を見て言った。そこにはだった。 
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